現実味を帯びてきた中央開催重視

2012年06月27日 10時00分

【トレセン発秘話】宝塚記念が終わり、いよいよ夏のローカルシーズンが本格到来。一流馬が休養に入り、世間の注目度が落ち込むこの時期をどう盛り上げていくかは、JRAにとって長年の課題だ。

「いやー、こんなので競馬やっているのかっていうぐらいの人出。さすがに寂しかったね」

 こんな話を切り出してきたのは先日函館競馬場に行ってきたという田所調教師。1回開催は先週で終わったが、土曜の入場は毎週4000人程度という寂しさだったという。「JRAももっといろいろやらないとダメだよ。町に無料の入場券をいっぱい配るとか、そういうことまでしないと競馬場まではなかなか来てくれない」と田所師。

 一方では「函館の街自体が寂れているから、あれ以上人を入れようとしても無理。そのうち函館競馬はなくなるんじゃないか」と過激な意見を言う関係者もいる。

 これはさすがに極論だと思うが、今年北海道開催の日数を減らしているのは、売れないローカル場から中央場所に比重を移すためといわれている(そうなるとあの2年前の函館の大改装はなんだったのかという疑問も湧いてくるが)。実際、以前から売れないローカルから中央開催重視にシフトしたほうがいいという意見は一部調教師の間であったというが、売り上げ減が続き、それが現実味を帯びてきたということだろう。

 今週から17年ぶりに夏の中京開催がスタートする。中京は中央主場4競馬場(東京、中山、阪神、京都)ではないが、GⅠも行われる〝準主場〟。この中京の売り上げによっては、夏の北海道、小倉開催から中央場所へ、の流れが加速するのかもしれない。

 (栗東の坂路野郎・高岡功)