【宝塚記念・東西記者予想合戦】貫禄のサートゥルナーリアか立場が気楽なカデナか

2020年06月24日 19時00分

頂へ向け、歩みを進めるサートゥルナーリア

【宝塚記念(日曜=28日、阪神芝内2200メートル)東西記者予想合戦】大阪杯に続き中距離最高峰決戦を再び牝馬が制してしまうのか!? 第61回宝塚記念の最大の焦点だ。「独創」荒井&「分析官」岡崎の答えは否。ともに牡馬に本命を託したが、その狙いは人気馬と人気薄に大きく割れた。果たしてどちらが“漢”を見せるのか!?

 荒井敏彦(東京スポーツ):おう、またいつの日か。じゃ~ね~。

 岡崎翔(大阪スポーツ):あれっ、函館滞在は今週でもう終わりですか。お疲れさまでした。

 荒井:じゃあ、さっそく上半期の総決算・宝塚記念の予想といくか。ドンピシャだった安田記念(◎○▲)の再現を狙ったる。

 岡崎:アーモンドアイとフィエールマンの名こそありませんが、豪華メンバーが揃いましたね。特に今年は距離を問わず牝馬の活躍が顕著で、牡馬はボクのように肩身が狭いというか…。

 荒井:我々も予想の精度を上げて、男っぷりを示さないとイカンな。

 岡崎:そういうわけで今回ばかりは◎サートゥルナーリアが貫禄を見せてくれますよ。

 荒井:また人気馬本命かよ。もう少し穴党の胸をワクワクさせる印を打てないものか…。

 岡崎:自分だって2番手評価じゃないですか。無敗街道を歩んだ皐月賞までの過程を考えると、伸び悩んでいた時期もありましたが、超ハイレベル戦だった有馬記念2着が本来の能力。年明け初戦の金鯱賞の楽勝も納得です。常に動くとはいえ、1週前追い切りの動きも絶品。ここ一本に絞ったローテーションで、久々を不安材料と考えるのはナンセンスです。

 荒井:見る者を魅了する馬っぷり。馬体だけで選ぶなら、これに即決なんだろうけどな。有馬記念は基本的に前潰れのレース。圧勝したリスグラシューは別格として、2着以下は大差ないというのがオレの見立て。大波乱があるかもしれないぞ。

 岡崎:それにしても、◎カデナはいくら何でも攻め過ぎでは? GIじゃあ根本的に足りないでしょ。

 荒井:腹をくくった大阪杯(4着)は序盤から内ラチ沿いに入れて末脚を温存。鞍上も馬場を読み切って直線も内を狙ったわけだが、ラスト200メートルまでは進路探しにひと苦労だった。それでも、そこからグッと伸びて久々にこの馬らしい鋭い伸び脚。きれいに前が開いていたら、差し切れる勢いだったぞ。今回もノーマークで気楽な立場だし、阪神の芝はもう内外のバイアスがない。穴を出すなら、こういった決め打ち騎乗ができる馬だろ。

 岡崎:ボクは相手も無難に強い牝馬を指名します。中でもより買いたいのはクロノジェネシスのほうですね。今年2戦は京都記念=1着→大阪杯=2着と牡馬に先着を許していません。線の細さが解消して、馬体がひと回り大きくなったのが地力強化の証し。エリザベス女王杯、大阪杯と対ラッキーライラックでは連敗中でも、完敗だった女王杯はともかく、大阪杯のクビ差は枠順に起因する通ったコースの差だけ。力量差は確実に縮まっているし、今度は逆転できる計算です。

 荒井:それは違うな。内のわずかなスペースを突いたラッキーライラックの混戦での強さは際立っている。やる気スイッチをオンにできるミルコ(デムーロ)も最良のパートナーだしな。そもそもレース上がりが34秒2の切れ味勝負なら、ゴール前で接戦になるのは至極当然だろ。

 岡崎:まあ、レースの質や相手を問わず、高いパフォーマンスを発揮できるようになったのは認めざるを得ませんけど。

 荒井:あとはレッドジェニアルを穴馬として強調しておきたい。鳴尾記念(3着)はパドックから気配抜群に見えたんだけど、スタートで痛恨の出遅れ。で、道中でリズムを崩すかと思いきや、ピタリと折り合えたし、速い脚が使えないなりに、しまいもまとめてみせた。今の馬場コンディションはこの馬にとってベスト。極端なスローにさえならなければ、出番があるぞ。

 岡崎:グローリーヴェイズは香港ヴァーズで後続を寄せつけない完勝。モレイラの腕もあったにせよ、地力強化は認めるべきですよね。まあ、ドバイ国際競走中止の誤算があったので、最終追い切りを注視したいところですが…。

 荒井:大阪杯(5着)で本命にしたワグネリアンもまだ捨て切れない。使える脚が短いのとレース当日のイレ込みグセが課題になるけど。稽古ではハードに追って動けているし、まだまだ峠を過ぎたとは思えないんだよな。