【エプソムC】本格化アトミックフォースの粘り込み警戒

2020年06月09日 21時30分

ペースに柔軟に対応できる自在性も備えているアトミックフォース

【エプソムカップ(日曜=14日、東京芝1800メートル)dodo馬券】先週の安田記念でGI連戦はいったん小休止。6・28宝塚記念まで〝谷間〟になるが、魅力のあるレースは続く。日曜の東京メインのGIIIエプソムカップ。例年、中距離を得意とする中堅クラスが集結し、重賞初制覇を飾る例も少なくない。今年は本格化ムード漂うアトミックフォースの粘り込みを要警戒だ。

 サトノアラジン(2015年=2着)、ジャスタウェイ(13年=2着)、ダノンシャーク(12年=2着)、マイネルキッツ(08年=5着)など、当レースで善戦した馬が後にGIホースになるケースは多い。中でもエイシンデピュティ(07年)、マーベラスサンデー(1996年)、プレクラスニー(91年)は重賞初挑戦で勝利を飾った。

 結果的に能力上位であったにせよ、いきなりGIIIの壁を突破できた背景には敷居の低さも存在する。芝1800メートルが守備範囲の超一流馬なら、前週の安田記念(1600メートル)、もしくは2週間後の宝塚記念(2200メートル)がターゲットになる。そんな“空き巣”のGIIIで勝ち癖をつけた素質馬がGI戦線に羽ばたくことが多々あるのだ。

 今年のメンバーでそのイメージに合致するのはどの馬か。前走の湘南Sを制してオープン入りを果たしたピースワンパラディ? しかし、昨春のGII青葉賞では3着止まりで重賞の壁に泣いた経験がある。むしろ同馬が人気を集めるようならアトミックフォースから入るべき。昨年10月に2勝クラスを制した精進湖特別(東京芝2000メートル)は、ピースワンパラディをハナ+アタマ差の3着に下してのもの。それでいてオッズに開きが出るなら、どちらに妙味アリかは言わずもがなだ。

 こちらは重賞初挑戦だった昨秋のGIIセントライト記念が10着完敗だったが、武藤調教師の見解はこうだ。

「当時は体調面がひと息でしたからね。4歳になって、ようやく緩さが抜けて肉体面がパンとしてきました。今なら、もちろん重賞でも」と高らかに本格化を宣言する。

 その根拠になるのが前走・GIII新潟大賞典の内容だ。自らが刻んだ1000メートル通過は59秒7。同レースは昨年が60秒8、一昨年が62秒3だから決して緩い流れではない。「他の競馬場なら“マイペース”かもしれないけど、新潟の外回りは659メートルの直線が待ち受けているからね。勝ち馬にインをすくわれたが、3着以下はきっちりと抑え込んだ。本当によくしのいだものだよ」と“中身の濃い2着”に胸を張る。

 エプソムC勝利馬(02年以降)の前走を見ると、最多4勝タイが新潟大賞典組(都大路S組も4勝)。適度なレース間隔に加えて、新潟競馬場が01年から左回りに改装されたことで親和性はグンと増している。

「距離は千八になるけど、全く問題はない。どんな展開になってもインでしっかりためをつくれれば最後にもビュッと脚を使ってくれるはず」と同師。ここでしっかりと収得賞金を加算し、秋の大舞台への足掛かりとするはずだ。