【安田記念】ノームコアの持つ現役最強馬を上回る“マイル戦データ”に夢託す

2020年06月05日 21時03分

カメラ目線を決めるノームコア。なかなかの“色白美人”だ

【安田記念(日曜=7日、東京芝1600メートル)新バージョンアップ作戦】東京競馬場での5週連続GIの掉尾を飾るのは第70回安田記念。芝GI・8勝目の大記録を狙うアーモンドアイを筆頭にそうそうたるメンバーが揃ったが、徹底的に数字にこだわった新VU作戦の明石尚典記者はノームコアに◎。当舞台を最も速く駆け抜けた快速牝馬に、女傑撃破の夢を託した。

 ヴィクトリアマイルをほぼ馬なりで4馬身突き抜けたアーモンドアイ。有馬記念惨敗からドバイへのカラ輸送という悪循環を断ち切るとともに、上がり32秒9→8ハロン=1分30秒6の高速時計を楽々叩き出し、能力ナンバーワンを改めて満天下に示してみせた。

 オークス&ダービーの3歳頂上決戦こそ12ハロン=2分24秒台にとどまったものの、ダービー直後の目黒記念が12・5ハロン=2分29秒台での決着。いまだに例年並みかそれ以上の馬場レベルを保っているとなれば、良馬場でマイル1分31秒0を巡る攻防は避けられまい。昨年の天皇賞・秋が後半8ハロン1分32秒0→10ハロン=1分56秒2。一昨年のジャパンCは1分32秒4→12ハロン=2分20秒6。府中のタイムトライアルにめっぽう強い女傑を打ち負かすのは、至難の業とも言うべきミッションなのか…。

 高速決着不可避の情勢なら、問われるのは「どれだけ速く走れるか」というサラブレッドの根源。マイル戦におけるアーモンドアイの自身前後3ハロンラップ合計最速は、今年のヴィクトリアマイルでマークした35秒1+32秒9=68秒0。昨年の安田記念が35秒9+32秒4=68秒3なら、ペースうんぬんを抜きにして68秒台前半を叩き出せなければ太刀打ちできない計算となる。

 昨年の春秋マイル王インディチャンプは安田記念で35秒3+32秒9=68秒2と肉薄する数字を残しているが、その上をいくノームコアに白羽の矢を立てる。昨年のヴィクトリアマイルで叩き出した34秒6+33秒2=67秒8は、アーモンドアイですら未知の領域。持ち時計(1分30秒5)も含めて唯一、マイル戦で現役最強馬を上回るデータを持つこの馬に逆転の望みを託すことにする。

 大きく水をあけられたヴィクトリアマイルは、あくまで海外遠征明け2戦目の復調途上。走りごろの叩き3戦目で名手・横山典も3度目の手綱となれば、トップフォームを取り戻すことはまず間違いない。自身前3ハロン34秒台を刻みながら繰り出した33秒台前半の上がり。アーモンドアイにないその“経験値”を生かせば、その差は詰まるどころか、大勢逆転のシーンまであると考えている。