【安田記念・東西記者徹底討論】アーモンドアイ8冠かグランアレグリア奇襲か

2020年06月03日 21時34分

アーモンドアイの鼻面をなでる国枝調教師。人馬の信頼関係が伝わってくる

【安田記念(日曜=7日、東京芝1600メートル)東西記者徹底討論】出走予定14頭中、実に10頭がGI馬。第70回安田記念は、春のGIシリーズの中でも屈指のハイレベル戦になりそうだ。その中にあっても圧倒的な存在感を放っているのが、ご存じアーモンドアイ。「独創」荒井&「分析官」岡崎は“女王様”に屈するのか、屈さないのか。そこが勝負の分かれ目だ。

 荒井敏彦(東京スポーツ):競馬の世界はダービーが終わったところが新たな始まり。というわけで、今週からスタートする新馬戦が楽しみだな。

 岡崎翔(大阪スポーツ):もう2歳馬の話題にシフトするんですか。いくら何でも早過ぎでしょうに。

 荒井:悔しい過去は早く忘れたいんだよ。今から一緒に来年のダービー馬探しを始めようぜ。

 岡崎:ちょっと待ってください。超豪華メンバーが集結した安田記念が目前に迫って、その高揚感しかないっすよ。

 荒井:そこまで言うなら高配当をもたらす攻めの予想で盛り上げてくれるんだろうな? 最近は1番人気にしか本命を打たないって噂だぞ。

 岡崎:…。そ、そうはいっても◎アーモンドアイに逆らったところで一文の得もないですよ。小細工が利かない東京マイルはスピードだけとか、一瞬の切れ味だけといった一芸ではなく、総合力の高さが求められる。この馬の右に出る馬なんていませんよ。

 荒井:ヴィクトリアマイルがただの1勝ではなかったことは認めるよ。香港遠征直前回避に始まり、有馬記念での大敗、ドバイもカラ輸送って、一連の悪い流れの後だったのに…。ほぼ馬なりで圧勝されてはな。

 岡崎:そもそも昨年の安田記念(3着)だって、前残りの馬場で、発馬で大きな不利があったことを考えれば、一番強い内容。普通に走れれば勝てますよ。

 荒井:まあ、オレもスムーズなら…とは思うけど、これだけのメンバーが揃えば、道中からタイトな競馬は避けられない。先に抜け出す形になれば、◎グランアレグリアの逆転シーンがあっていいんじゃないか。

 岡崎:大接戦だった高松宮記念の上位4頭の中で唯一、差してきたのがこの馬。上がりは最速タイだし、2着繰り上がりって結果以上の内容だったのは認めます。

 荒井:課題だった気性面のモロさが完全に解消された感じだよな。体調面もいいぞ。この中間は坂路を2本乗りにして強化しているくらいだしな。初めてのスプリント戦で末脚を引き出した池添の度胸満点の騎乗が、マイル戦で今度はどう変わるのか。何か仕掛けてきそうな予感がする。

 岡崎:ボクの本線はダノンキングリーです。古馬を一蹴した毎日王冠、ラッキーライラックに完勝した中山記念の実績から、GI馬になる資格は持ってますからね。マイルCS(5着)や大阪杯(3着)であっさり敗れているあたり、関西圏のレースでは能力を十分に発揮できないのか。東京の高速決着は望むところ。個人的にはベストの舞台だと思います。

 荒井:昨年の覇者インディチャンプはともに3番手評価になったか。人馬とも勢いは負けていないけどね。

 岡崎:臨戦過程だけなら昨年よりもいいくらいだし、先行して速い脚が使えるように高速決着もうってつけ。安定感ならこの馬でしょうけど、正攻法でアーモンドアイを倒せるかとなると…。

 荒井:そうなんだよな。本気で負かしに行くなら奇襲しかない。

 岡崎:ダノンプレミアムは昨秋の天皇賞でアーモンドアイに真っ向勝負を挑んで3馬身差の2着ですもんね。

 荒井:ただ、ダノンプレミアムは勝負付けが済んだと思われてるから人気は下がりそう。オーストラリアからの遠征帰りで本数こそ少ないが、この短い間隔で競馬に臨めるのは精神面が成長した証し。押さえてはおきたい馬だな。

 岡崎:アドマイヤマーズは3歳にして香港マイルを制覇。完成度の高い馬ですよね。

 荒井:例年なら1番人気に支持されてもおかしくはないよな。

 岡崎:それでも強く推せなかったのは、半年の休み明けで極限の高速決着に対応できるかが…。そう考えると、今年は持ち時計のある有力馬が多いし、改めてすごい一戦ですよね!

 荒井:勝手にまとめようとするなよ。ノームコアのヴィクトリアマイル3着は高速決着のマイルで出遅れた上に、道中もスムーズさをやや欠いていた。それでも崩れなかったのは舞台適性の高さ。ノーマークは危険だ。