【オークス・後記】2着ウインマリリン 低評価覆した横山典の手腕

2020年05月25日 21時31分

息子の代打として奮戦した横山典=ウインマリリンは好位2番手から2着を確保した

 24日、東京競馬場で行われた牝馬クラシック第2弾、GI第81回オークス(芝2400メートル)で7番人気ウインマリリンが2着に入った。

 優先出走権を奪取したGIIフローラSは2枠3番の好枠を生かした先行策からの押し切り勝ち。最重要トライアルの勝ち馬ながらウインマリリンの評価(7番人気)は伏兵の域を出なかった。

 その理由は前走にフロック感がつきまとったうえ、本番では対照的な外枠(8枠16番)が当たったからだが…。息子・横山武(騎乗停止中)からバトンを受けた横山典が見事な手綱さばきで距離ロスを相殺し、低評価を覆す2着好走へと導いた。

 好発を決めると徐々にインへ誘導し、2コーナー入り口ではいつの間にか内ラチ沿いの2番手を確保。ハナを主張したスマイルカナにプレッシャーをかけてペースをコントロールしつつ余力を持って直線へ。ゴール前ではデアリングタクトの急襲にこそ屈したが、他の差し馬の台頭を許さなかったレース運びはベテランの手腕なくしてはあり得なかった。

「勝った馬が強かったね。(速い)馬場とこの枠順だったのでレースプランは想定していたもの。まだ成長の余地を残す段階でこれだけやれたのだからこの先が楽しみ」と“代打”の仕事をきっちりとこなした横山典は満足げな表情を浮かべた。

 一方、管理する手塚調教師は「ジョッキーもうまく乗ってくれたし、勝った馬は強かった。ただ着差(半馬身)が着差だけに外枠でなかったらどうなっていただろうか?」と無念も残る様子。

 有力馬のキャリアの浅さばかりがクローズアップされたが、この馬も今回がまだ5戦目。父スクリーンヒーローの成長力を考慮すれば、秋華賞でのリベンジの可能性は決して小さくないはずだ。