【ヴィクトリアM】サウンドキアラ 重賞3連勝はホンモノ!勢いは天井知らず

2020年05月15日 21時03分

サウンドキアラは重賞3連勝の勢いで、一気に頂点を狙う(写真は阪神牝馬S)

【ヴィクトリアマイル(日曜=17日、東京芝1600メートル)新バージョンアップ作戦】国内外のGIを6勝したアーモンドアイの参戦で、例年より注目度がグンとアップした第15回ヴィクトリアマイル。昨年の覇者ノームコア、オークス馬ラヴズオンリーユーなど、ほかにも実績馬は多いが、新VU作戦の明石尚典記者は◎サウンドキアラで勝負。その天井知らずの上昇ぶりに、現役最強馬撃破の可能性を感じている。

 連覇を果たすべく意気揚々と乗り込んだドバイ遠征(ドバイターフ)が急転直下の開催中止。新型コロナウイルス禍の直撃を受けてかじ取り変更を余儀なくされた現役最強馬アーモンドアイに隙はあるのかが今回の最大のテーマとなろう。直前に一頓挫あったのは生涯初の大敗(9着)を喫した昨年の有馬記念と同じ。嫌な流れを払拭できぬまま臨む再起戦となれば、不安説が加速するのもうなずけるのだが…。

 8ハロン=1分30秒9、10ハロン=1分56秒2、12ハロン=2分20秒6の府中の持ち時計は間違いなく能力ナンバーワンを裏付けるもの。順調さを欠いているとはいえ、その牙城を崩すのは決してたやすいミッションではない。

 オークス、ダービートライアル(フローラS&青葉賞)でのレースレコード連発に、例年とほぼ同じ水準の時計(8ハロン=1分32秒5)で決着したNHKマイルC。今の東京が例年並みかそれ以上の馬場レベルをキープしているなら、アーモンドアイで鉄板の鞍。そう断言したいところだったが、あいにく週末にかけて予報は下り坂。タイムトライアル的な要素が多少なりとも薄れるとなれば、女傑の高い壁にあえて挑んでみる価値が生まれてくる。

 食指が動くのは前哨戦の阪神牝馬Sで重賞3連勝の離れ業を決めたサウンドキアラ。もちろん目下の勢いだけでなく、ラップ(能力)の裏付けがあっての◎抜てきだ。

 Vタイム1分32秒9は良馬場の近3回で最速。2018、19年が前後4ハロン比3秒4、2秒2のスローに対して、今年は46秒5→46秒4とほぼイーブン。紛れの生じにくいMペースをラスト2ハロン11秒7→11秒6の加速ラップで突き抜けたとなれば、力の違いを見せつけたと考えるのが極めて妥当な結論と言えよう。

 同日の2勝クラス(丹波特別)のVタイム比較から、この3鞍の馬場レベルはほぼ同じ水準。いかに今年のVタイム&Vラップが優れているかは、この点からもお分かりいただけると思う。

 本番と同じ8ハロン施行となった16年以降で3勝マークの最重要ステップレースながらも、なぜか勝ち馬はVゴールに未到達。そんな不思議も、スローの阪神マイルと高速決着の府中マイルではキャラが大きく異なると考えれば合点がいく。

 本番に近いタフなイーブンラップを刻んだ今年こそは、その呪縛を解く絶好のチャンス。初めて一線級と矛を交えた昨年(7着)からひと皮もふた皮もむけた今なら、現役最強馬を向こうに回しても決して臆することはあるまい。