【ヴィクトリアM】アーモンドアイ鈴木助手を直撃「初の実質追い切り2本の競馬への不安は?」

2020年05月14日 21時32分

最終追いで余裕の併入フィニッシュを飾ったアーモンドアイ(右)

【ヴィクトリアマイル(日曜=17日、東京芝1600メートル)美浦トレセン発秘話】今の東京芝コースに関して「内が基本有利に加えて、案外ペースも落ち着きやすい。それだけに中団より後ろに位置すると“万事休す”と覚悟する時も」(津村明秀)という談話を先週の当欄では取り上げた。

 案の定というべきか…。先週NHKマイルカップも行った行ったの決着(上位4頭の4角位置は2、1、5、3番手)。力のある先行馬には極力逆らわないのが、基本セオリーであることを再認識した次第である。

 さて、今週のメイン=GIヴィクトリアマイルも舞台は同じく東京マイル。主役アーモンドアイが香港回避→有馬9着→ドバイ中止という“負の連鎖”を断ち切れるかに注目が集まる。勝てばGI・7勝目となるのだが、むろん馬券を買う上で精査すべき点は多い。ひとつは5か月ぶりの実戦だ。

 同馬のGI・6勝中4勝は前走から3か月の休養を経てのV。つまり鉄砲駆けはお手のものだが、過去と大きく違うのは在厩日数の少なさだ。検疫の関係上、今回は入厩18日目の競馬。中5週のオークス&JCを除けば、実質追い切り2本の競馬は初めてとなる。この不安に対し番頭格の鈴木勝美助手の答えがこれだ。

「ドバイ遠征のダメージもなくトラブルなく調整できているし、追い切り2本とはいえ一度レースに向けて仕上げた経緯もある。1週前の走りを見れば何も問題ないでしょう。動き的には先週が競馬でもいいくらい」

 体のメリハリに乏しいのは、思えば天皇賞・秋(1着)も同じだった。となれば素直に力を信じるべきかもしれないが、気掛かりはもうひとつ。昨年・安田記念で究極上がり(3ハロン32秒4)を駆使しながら3着に敗れた点である。

「あれはスタート直後の不利がすべて。外から前に入られたことで思いがけず後方の位置になったし、外に馬がいて道中も動くに動けない形になった。そうそう同じアクシデントは起きないはず」

 こう語ったのは管理する国枝栄調教師。4角9番手から大外を回り、クビ+ハナ差の3着に持ち込んだのは確かにアーモンドならではの芸当。牝馬限定GIで負け知らずなら、先行有利の舞台でも力でねじ伏せる可能性はあろう。

 となれば昨年の安田記念レベルの走りができる馬が他にいるか否か――。それが最大の焦点。波乱の可能性はこのベクトルに沿って探ってみる算段だ。