【ヴィクトリアM・東西記者徹底討論】ベスト舞台アーモンドアイか爆発力魅力スカーレットカラーか

2020年05月13日 21時33分

仕上がりが焦点となるアーモンドアイ。国枝調教師(右)のチェックも入念だ

【ヴィクトリアマイル(日曜=17日、東京芝1600メートル)東西記者徹底討論】現役最強馬アーモンドアイが復活を告げるGI・7勝目(海外含む)を飾るのか? 第15回ヴィクトリアマイルの最大の焦点だ。絶対能力の高さを信じる肯定派の「分析官」岡崎に対して、有馬記念では果敢に無印の選択をした「両刀」山口はもちろん、懐疑派。果たしてレース後に笑うのはどっちだ!?

 岡崎翔(大阪スポーツ):ハァハァ、ああ~疲れた。

 山口心平(東京スポーツ):どうした? のっけから息を切らして。

 岡崎:京都競馬場は無観客開催で各入場門が閉まってるんですよ。それで遠い通用門から入らなきゃいけなくて…。

 山口:ふーん、オレは京都競馬場にあんまり行ったことがないからピンとこないけど。

 岡崎:競馬場の外周を20分ぐらい歩かせられることになるんで、結構な運動量になります。

 山口:テレワークが増えたことで移動も減って、体を動かさなくなってるんだから、ちょうどいい運動だろ。

 岡崎:まあ、それはそうなんですが…。

 山口:何にでも文句たれるより、いいように捉えて、前向きに生きていこうぜ。

 岡崎:全くもってその通りだとは思うんですが、先輩の口から言われると何かちょっと…。そんなキャラでしたっけ?

 山口:素直に言うこと聞いてりゃいいのに、いちいちうるさいな! さっさと本題に入るぞ。

 岡崎:せっかく、好感度キャラ演じてたのに…。すぐボロが出ますね。

 山口:…。オマエはいつも…。

 岡崎:わっ、わかりました。今週はヴィクトリアマイル。春の女王決定戦です。

 山口:最近は牡馬混合戦でも牝馬の活躍が目立ってるからな。このレースもハイレベルな戦いになりそうだ。

 岡崎:今年の目玉は何といってもアーモンドアイ。現役最強馬が今季初戦を迎えます。

 山口:暮れの有馬記念でまさかの9着惨敗を喫し、ドバイ遠征も現地まで行って中止。香港遠征を回避して以降、ちょっとリズムが悪いのが気になるけどな。

 岡崎:確かに今回も100%の状態とは言えないんでしょうけど、3歳時のジャパンC、昨年の天皇賞・秋では強豪牡馬たちを全く問題にしなかった馬ですから。牝馬同士なら、さすがに力が一枚も二枚も上でしょう。東京マイルはベスト舞台だし、高速決着も望むところ。ボクはノータイムで◎です。

 山口:うーん、確かにそうなんだけど…。

 岡崎:ん? さっきから先輩はどうも歯切れが悪いですね。もしかして、アーモンドアイが本命じゃないとか?

 山口:オレは対抗にとどめた。

 岡崎 :うーん、過去には男勝りの女傑ウオッカが足をすくわれた例があるにはありますが…。さすがに無謀なのでは?

 山口:有馬記念のこれまでにない負け方が尾を引くような気がするんだよな。メンタル面への影響って結構、大きいときもあるからな。どうせ単勝1倍台の断然人気になるんだろうから…。だったら一芸に秀でた馬の逆転に賭けてみたい。

 岡崎:なるほど、理屈はわかりました。で、それを踏まえた先輩の本命は?

 山口:◎スカーレットカラーだ。昨年の府中牝馬Sの突き抜け方は衝撃的だったからな。距離が長かったエリザベス女王杯(7着)、有馬記念(15着)はノーカウントにできるし、前走の阪神牝馬S(2着)はほぼ直線だけの競馬でよく追い上げてきた。この馬の爆発力はやっぱ魅力を感じるよ。

 岡崎:実はボクも▲で警戒してます。阪神牝馬Sはプラス16キロでいかにも先を見据えた仕上げ。叩いた今回は上積みも大きいはずですから。

 山口:主戦の岩田康がケガで乗れないのは誤算だけど、そこは代打の石橋に奮起してもらおう。

 岡崎:ボクの対抗はサウンドキアラ。今年に入って重賞3連勝と、以前の詰めの甘さがウソだったかのよう。完全に本格化しました。

 山口:阪神牝馬Sも完勝だったもんな。

 岡崎:ええ。京都でより強い馬ですが、阪神でもパフォーマンスが落ちなかったのを見て、これは本物と考えていいんじゃないかと。昨年のこのレースは格上挑戦の身なのもあって7着止まりでしたが、今年は上位争いに加わってくるはずです。

 山口:確かに力をつけてはいるけど、オレはアーモンドアイを逆転するほどの何かは感じない。それなら▲コントラチェックの先行力を買いたいところだ。

 岡崎:逃げ馬特有のモロさも同居する馬ですが…。

 山口:一方で自分のリズムで運べた時はとことん強いのも確かだろ。大敗明けの今回が馬券的には狙い目。同型のトロワゼトワルをいかにやり過ごすかがポイントになるんだろうけどな。

 岡崎:あとは昨年1、2着のノームコア、プリモシーンに、堅実なビーチサンバあたりでしょうか。

 山口:だな。どれも条件の合う今回はパフォーマンスを上げてくるだろう。

 岡崎:オークス馬ラヴズオンリーユーはどうみます?

 山口:今回はブランク明けだし、マイル戦も2歳時の白菊賞(1着)以来。速い流れに戸惑わないか心配だよな。

 岡崎:とはいえ、オークスをレースレコードで制している馬ですから。久々も苦にしないし、ボクは押さえておきます。