【天皇賞・春=東西記者徹底討論】上昇気流ユーキャンスマイルか能力全開ミッキースワローか

2020年04月29日 21時31分

リラックスモードのミッキースワロー。静かに決戦の時を待つ

【天皇賞・春(日曜=5月3日、京都芝外3200メートル)東西記者徹底討論】第161回天皇賞・春で「両刀」山口&「分析官」岡崎が渾身の◎を打ち込んだのは、昨年の覇者フィエールマンではなく、GI未戴冠の馬たち。未完の大器のままでは終わらない――。果たして悲願のビッグタイトルをゲットするのは東西の古豪のどちらになるのか!?

 山口心平(東京スポーツ):10万円振り込まれねーぞ。

 岡崎翔(大阪スポーツ):はい?

 山口:一人10万円くれるんだろ? コロナ絡みの生活保障や経済支援として。マスクよりも今は現金だ。

 岡崎:そのうち手続きの案内がきますよ。慌てないでください。

 山口:チッ、モタモタしやがって。もっとスピード感をもってやれよ!

 岡崎:ずいぶんイラついてますねえ。ステイホームしているわけだし、お金もそんなに使わないでしょ。あっ、馬券でやられてるとか?

 山口:10万をアテにして、嫁に内緒でデカい買い物しちゃったんだよ。カードの引き落としに間に合わないと困るんだわ。早くカネくれよ~。

 岡崎:命がけで頑張ってる医療従事者や自粛して苦しんでる自営業の人もたくさんいるというのに…。

 山口:うっ、そういうことを真顔で言うなよ。ちょっと恥ずかしくなってきたじゃん。

 岡崎:カネ、カネばっか言ってないで、しっかり予想してください。医療従事者は感染者のケアをすること、我々は予想を当てることが仕事なんですから。

 山口:おう。馬券の儲けで補填するか。

 岡崎:で、今週は天皇賞・春です。最近はステイヤー路線が軽視され気味で、頂上決戦という趣もだいぶ薄れてきましたが…。

 山口:やや短め寄りの中距離馬は大阪杯や海外遠征など、選択肢が増えたからな。メンバーレベルは何とも微妙になってきたよな。

 岡崎:そういうわけで昨年の覇者フィエールマンで断然という見方もできるんですが…。

 山口:それじゃあ馬券的におもしろくないからなあ~。仮にフィエールマンが昨年から現状維持とみれば、◎ユーキャンスマイルの上昇度で何とかならないか?

 岡崎:先輩はそこにきましたか。確かに昨年(5着)とは中身が違うムードもありますし、ボクも▲で警戒はしてます。

 山口:直線が長い左回りで、なおかつ軽い上がり勝負が一番合うのかなってくらいに思ってたから。後半は息が入らない流れになった阪神大賞典でのあの勝ち方には驚かされた。

 岡崎:緩急の激しいペースに惑わされなかった、あの精神力は長丁場への高い適性を示しています。タフな末脚、間を割った根性も見事でした。

 山口:もともと長丁場での実績はあったとはいえ、ちょっとイメージが変わったよな。

 岡崎:といってもボクはミッキースワロー◎ですけどね。

 山口:あー、オレも一瞬◎に考えた。鞍上・横山典も怖いしな。

 岡崎:以前から力のあるところは見せていたけど、昨年は地道なローテで賞金加算、地力強化を図ってきました。

 山口:極悪馬場の菊花賞で6着にはきた馬だからスタミナ面の不安もないだろ。

 岡崎:本質はロングスパートの持続力型。その持ち味は京都の外回りでこそ生きると思います。

 山口:で、○はフィエールマンで一致か。まあ、言うまでもないな。調教で行きたがるのはいつものことだし、動き自体は申し分ない。

 岡崎:有馬記念の4着もアーモンドアイを負かしにいったもの。狙ったレースでしっかり力を出せる馬だし、好勝負は間違いないでしょ。

 山口:ほかに勝負になる馬は限られてきそうだな。出遅れて不完全燃焼の競馬が続くけどスタミナは最上位のキセキ、着実に力をつけているトーセンカンビーナあたりか。

 岡崎:キセキはあのゲート難じゃあ、ちょっと…。ボクはモズベッロを強調しておきます。日経新春杯勝ちは軽ハンデが大きかったと思ってましたが、別定の日経賞でも勝ち馬に寄られ、自分もモタれながら2着好走ですからね。相当、力をつけています。

 山口:京都の外回りも合うしな。

 岡崎:あとエタリオウはだいぶ集中力が出てきた印象だし、スタミナ十分のメイショウテンゲンもタフな競馬になれば浮上の余地があります。まあ、まともなら上位との力差は否めないですけど。

 山口:何かしらの助けは必要だろうな。

 岡崎:以前よりも存在感が薄れてきたとはいえ、長距離戦ならではの駆け引きなど、見どころはありますからね。なんだかんだで楽しみです。

 山口:まあ、馬券が当たってこそだけどな。