【マイラーズC・後記】異次元Vインディチャンプ 安田記念連覇早くも当確ランプ

2020年04月27日 21時31分

昨年のJRA最優秀短距離馬インディチャンプ(左)は底力を存分に見せつけた

 26日、京都競馬場で行われた6・7安田記念の前哨戦、GIIマイラーズカップ(芝外1600メートル)は、単勝1・6倍の圧倒的人気を集めたインディチャンプ(牡5・音無)が、好位のインから直線持ったままの手応えで先頭に並びかける次元の違うレースで圧勝。安田記念連覇に当確ランプをつけた。

 GIIでこれだけ手応えの違いを見せつけることもめったにないだろう。直線、必死に追われて先頭争いを続けるランスオブプラーナとベステンダンクを、福永の手がピクリとも動かないまま外から馬なりで並びかけたインディチャンプ。一頭だけ段違いのレベルの馬が紛れ込んでしまったかのようなレースぶり…。これで他馬より2キロ重い58キロを背負っていたというのだから恐れ入る。

「先行馬2頭が行くと思っていましたし、その後ろの一番プレッシャーのない位置を取れました。スタートだけ気をつけなければいけないと思っていましたけど、普段からゲート練習を熱心にやっていたおかげで、(ゲートの)中でも落ち着いていましたし、思った以上のスタートも切ってくれました。イメージ通りの競馬でしたね」とは福永。「マイルのチャンピオンにふさわしい競馬だったと思いますし、安田記念に向けてもいいレースができたと思います」と連覇をたっぷり意識した口ぶりでインタビューを締めた。

 一方の管理する音無調教師は「スタートも決まったし、安心して見ていられる、言うことないレースだった」と競馬内容に満点をつけながらも「次はもっと強い馬も出てくるし、今日のように持ったまま抜ける余裕はないと思う」とかぶとの緒を締めた。

 ただ「抜け出してやめる面が以前あったのでそこだけ」と福永が話したように、メンタル面の余裕?こそがこの馬の弱点。この日、圧巻の手応えの割には後続を突き放せなかったのもそういう面が出たせいだ。つまりは、前に強い馬がいればいるほど競馬がしやすくなる“GIハンター”それは昨年、マイラーズC・4着→安田記念1着、毎日王冠3着→マイルCS・1着と、GIできっちり変わり身を見せたことからも明らかだ。

 もちろん「本来はラスト1ハロン半ぐらいの瞬発力がこの馬の持ち味」と話した通り、音無調教師もインディチャンプの本質はわかっている。課題のスタートがバッチリ決まって、消耗の少ない走りで叩き良化タイプの王者が無事に強敵の揃う「次」に向かえば――。おのずと結果はついてくるだろう。