【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】マイラーズC もう当たったようなもの

2020年04月25日 18時00分

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】ビンボーはもちろん暇に強い。仕事がなくても焦りはない。だが、新たな発見があった。退屈には弱い。

 平時も有事も昼から馬券、舟券を買い、夜は酒を飲む暮らしに変わりない。だが、平時なら行きたい時に競馬場に行き、勝っても負けても帰りに酒場で一杯引っかける。仕事はなくても、暇なときの方がむしろ忙しいのだ。ところが今はどこも無観客。酒場はほとんど明かりを落とした。

 夜の街はどんどん暗くなり、とうとう賭場も酒場もなくなってしまった。退屈だ。退屈すぎて28年の芸人生活で否定し続けてきた稽古をやり始めたくらい。その模様は毎夜ツイッターで「競馬講談」として配信している。

 暇と退屈の先には、不透明な未来が待っている。安倍総理は10万円くれるらしい。ありがたいことだが、僕たち競馬ファンにとって10万円なら馬が運んできてくれる。その機会が奪われない限り、将来に不安はない。

 マイラーズCはインディチャンプ1強ムード。しかし、近年で猛威を振るっているのはディープインパクト産駒。今年はヴァンドギャルド1頭しかいない。もう当たったようなものだ。

 前走の東京新聞杯を前にして担当の牧助手は「僕が担当してから負けていないんで、弱い部分が分からない」と不安を口にしていたが、その予感が的中してしまった。だが、その敗戦がここに向けての糧となるはず。時計勝負にいささかの不安はあるものの、京都マイルは3走前に圧勝と適性は高い。伸び盛りの4歳なら大幅な時計短縮も十分に可能だ。

 穴は開幕週のセオリーである速い時計の先行馬。該当するベステンダンクを推す。

◎ヴァンドギャルド
○ベステンダンク
▲フィアーノロマーノ
△インディチャンプ

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。