【海外競馬】名種牡馬シャマーダルが残した偉大な功績

2020年04月23日 21時30分

19年の京阪杯を勝ったシャマーダル産駒・ライトオンキュー

【TPC秋山響の海外競馬解析】アイルランドのキルダンガンスタッドでけい養されていた名種牡馬シャマーダルが18歳で死んだ。16日にダーレーが発表した。詳細は明らかにされていないが、近年は健康上の問題を抱えていた。

 欧州年度代表馬ジャイアンツコーズウェイの初年度産駒にあたるシャマーダルは、その正誤は不明ながら1歳時にウォブラー症候群(いわゆる腰フラ。後躯の運動障害)と診断されたが、2歳時にGIデューハーストSを含む3戦3勝で欧州最優秀2歳牡馬に輝くと、3歳時には仏2000ギニー、仏ダービー、セントジェームズパレスSとGⅠ・3連勝を飾った。

 残念ながら競走生活は3歳7月に突然幕を下ろしたが(GI・4連勝を目指したエクリプスSの直前に骨折)、種牡馬としては大成した。引退後急きょ種牡馬として送られたオーストラリアでの初年度産駒からGI・VRCオークスの勝ち馬フェイントパフュームが出ると、欧州での初年度産駒からも父と同じ仏2冠を制したロペデヴェガが登場した。

 その後も香港年度代表馬のエイブルフレンド、GIクイーンエリザベスII世Cの勝ち馬パキスタンスターなど活躍馬が続出。特に昨年は大当たりの年となり、欧州最優秀2歳牡馬に輝いたピナツボを筆頭に、欧州最優秀短距離馬ブルーポイント、GI仏1000ギニー優勝のキャッスルレディなど5頭がGIに計9勝。日本でもライトオンキューがGIII京阪杯に勝った。

 また種牡馬の父としても順風満帆といえる。すでにロペデヴェガは昨年のGI愛2000ギニー馬フェニックスオブスペインを出すなど種牡馬として成功。さらに今年種牡馬入りしたブルーポイント、そして将来的にはピナツボもスタンバイしている。その父系はますます発展していくことになりそうだ。