【マイラーズC】ヴァンドギャルドと“再タッグ”岩田望の成長の陰に藤原英調教師の厳しさ

2020年04月22日 21時30分

ヴァンドギャルドとフレッシュコンビを結成する若武者・岩田望

【マイラーズC(日曜=26日、京都芝外1600メートル=1着馬に6・7安田記念優先出走権)栗東トレセン発秘話】何事も経験は大事である。数年前(決して最近ではありません)に海外に一人旅に行った時のこと。フライトの途中、給油のため立ち寄った空港で飛行機が故障し、予備知識ほぼゼロのアフリカ某国に取り残されてしまった。

 フランス語が公用語なので言葉が全く分からない。ケータイがうまくつながらない。何よりもいつ替えの飛行機が来るのか分からない…。バカンス気分が一気に“緊急事態宣言”である。ようやく出国できたのは3日後のこと。それまでは全く生きた心地がしなかった。

 正直、二度と同じ思いは御免である。が、以降は少々のアクシデントがあっても「あの時よりマシ」と落ち着いて構えられるようになった。そういう意味ではいい経験をさせてもらったと思う。

 だいぶ話がそれてしまった。本題のマイラーズCには4歳ヴァンドギャルド=若武者・岩田望のフレッシュコンビが登場する。人馬は2走前のウェルカムSが初タッグ。主戦・福永の騎乗停止を受けてのスクランブル登板だった。

「厩舎サイドがしっかり体調を整えてくれて、福永さんからもすごくアドバイスを頂き、それを出し切ることができました。乗せていただいたオーナーサイドにも本当に感謝しています。プレッシャーもありましたが、あの一戦がすごく自信につながりました」(岩田望)

 さらに、この日のメインはGIジャパンCで世界の超一流ジョッキーが東京に集結。デットーリ、ムーア、スミヨン、マーフィー、ビュイック…そうそうたる顔ぶれを相手にデビュー1年目のジョッキーが堂々先頭でゴールを切るシーンは今見ても胸が熱くなる。

 それでも、師匠の藤原英調教師は「1番人気やろ? 勝って当然」とぴしゃり。勝ってかぶとの緒を締めるこの厳しさも、岩田望の成長を支える理由のひとつに思えるのは記者だけだろうか?

「テレビやラジオの向こうからでも、ファンの方々の熱い思いは伝わってきています。コロナに負けないよう精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします」(岩田望)

 困難を乗り越えてひと回り大きくなった19歳。暗い話題が多い今の日本に、人馬初の重賞Vという明るいニュースを届けてもらいたい。