【皐月賞・後記】半馬身差の2着サリオスにレーン「馬場の悪い部分を長く走ってしまった」

2020年04月20日 21時33分

半馬身及ばず2着のサリオス

 無敗のGI馬・2頭の対決でファンの注目を集めた第80回皐月賞(19日=中山芝内2000メートル)は、昨年のJRA最優秀2歳牡馬コントレイルに軍配が上がった。一方で2強のもう一頭、サリオスは直線での激しい叩き合いで敗れたものの、半馬身差の2着でその実力を改めてアピールした。

 コントレイルに譲らずGIの勲章と無敗馬のプライドを胸に、クラシック1冠目のタイトル奪取に挑んだサリオス。世界情勢が読めない中、新馬戦V時に手綱を取ったダミアン・レーンをオーストラリアから呼び寄せる盤石の態勢で迎えたライバル討ち。好発からスッと好位置につけると、これまで同様に完璧に折り合う。勝負どころも内の馬群で手応え良く進み、直線は満を持してのスパート。鞍上のアクションに応えて抜け出しを図ったが、コントレイルは離れた外から強襲。馬体を並べて懸命に抵抗したが、ゴール板では半馬身及ばずの2着。キャリアで初めての屈辱を味わった。

「よく走ってくれた。(道中の)どこかで外へ出そうと思っていたが、早めに出すと距離ロスが大きくなるので内で我慢した。結果的には馬場の悪い部分を長く走ってしまった。2着に負けてしまったが、この馬もいい馬ですよ」と約10か月半ぶりにコンビを組んだレーンは唇をかんだ。

 早朝の重馬場発表でスタートした芝コースは、時間の経過とともに乾いて特徴を完全に把握するのは難しい状況。道中の体力消耗を避けるべく距離ロスを最小限に抑えた鞍上のレース運びは称賛されるべきだが、3コーナーから大外をブン回したコントレイルと対照的なレース運びだったことは興味深い。過去の皐月賞に肩を並べる名勝負は、馬場の巧拙と勝利への自信を裏付ける大胆さが明暗を分けたか。

 次走は未定だが、そう遠くない未来で再び激突するであろうサリオスとコントレイル。今世代をけん引する2頭の名勝負はまだ始まったばかりだ。