【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】皐月賞 勝つのはコントレイル

2020年04月18日 18時00分

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】たまには景気のいい話をしてみる。皐月賞は比較的相性のいいGIであり、快哉を叫んだことは一度や二度ではない。特にテイエムオペラオーが勝った99年はずいぶんと稼がせてもらった。和田竜二のGI初制覇を信じて中山へ。帰路は前後のポケットが札束ではち切れんばかりに膨らんでいた。

 その夜は某編集者を呼び出して、一流ホテルのラウンジで散財。「まだ前ポケットが膨れとるぞ~」と叫び、それからは毎日のように祝勝会を開いた。ただ、ビンボー人が慣れない大金を持ってはいけない。翌週の競馬で早々と振り出しに戻ると、あとは小銭でせこせこと買う羽目に。皐月賞にはそんな思い出がいくつかある。今年は当てても使う場所がない。大事にしまって、難事に備えておこう。

 勝つのはコントレイル。今週からトレセンに入ることができず、直接話を聞けていないが、ホープフルS前のインタビューを振り返ってみた。矢作先生は能力の高さに関して「俺の想像を超えた」と絶賛。ただ、中山コースに関しては「向くか向かないかで言うと、向かない」と言い切っていた。それでもあの勝ち方だ。

 強さを証明してみせたと言えるが、先々を見据えた矢作先生がコース適性以上に気にかけていたのが「前進気勢から生じる折り合い」。これは個人的見解だが、福永祐一の馬を御す技は当代一だと思っている。エピファネイアに乗るために磨き抜いた体力と技術。その経験が生かされて、ホープフルSも見事に馬を御していた。課題を軽くクリアしてしまったのだから、同じ条件のここに不安などあろうはずもない。

 相手は穴を探す。近年は新種牡馬の産駒が大活躍。キズナ産駒で無敗のクリスタルブラックが必中の穴だ。

◎コントレイル
○クリスタルブラック
▲サトノフラッグ
△ブラックホール
△ヴェルトライゼンデ

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。