【皐月賞】2強?3強?いやいやJRA最優秀2歳牡馬コントレイルの1強だ!

2020年04月17日 21時04分

洗い場で前かきするコントレイル。早くも走る気満々だ

【皐月賞(日曜=19日、中山芝内2000メートル)新バージョンアップ作戦】「2強」それとも「3強」…。競馬ファンの間で論議になっている牡馬クラシック第1弾・第80回皐月賞の勢力図だが、様々なアプローチがある中でラップに特化して徹底分析する新VU作戦の明石尚典記者は「1強」の結論。JRA最優秀2歳牡馬コントレイルを不動の主役に指名した。

 昨年は年明け初戦を皐月賞に定めたサートゥルナーリアが見事に第1冠をもぎ取った。外厩での調整技術が飛躍的に向上した現在、ぶっつけでの戴冠が目に見えて増えてきたのは紛れもない事実。もはや休み明けうんぬんを議論することすらナンセンスだろう。今年の目玉であるGIホース2頭も、ここが年明け初戦。いまだ懐疑的に見る向きもあろうが、無傷の3連勝でGIをぶっこ抜くという離れ業は、そう簡単にできるものではない。能力は一枚上。その事実は決して忘れてはなるまい。

 コントレイル、サリオスの両雄にトライアル完勝のサトノフラッグが挑む。これが今年の構図。くしくもこの3頭は東京芝の2歳レコードホルダー。となれば、その時計の価値を精査することで、ある程度の力関係が見えてこよう。

 サリオスが8ハロン=1分32秒7を叩き出したサウジアラビアRCは翌日の2勝クラス(1分33秒5)を0秒8上回り、同開催最速の3勝クラス・紅葉S(1分32秒0)とは0秒7差。サトノフラッグの10ハロン=1分59秒5も翌日の2勝クラス(2分00秒0)は上回ったものの、開催最速の3勝クラス・ノベンバーS(1分59秒0)とは0秒5の開きがある。もちろん2歳秋の時点で古馬2勝クラスに完勝なら一級品の評価が妥当。この2頭は額面通りにハイレベルのジャッジでOKだが…。そのさらに上をいくのがコントレイルだ。

 東京スポーツ杯2歳Sで叩き出した9ハロン=1分44秒5は、1週前の2勝クラス・tvk賞(1分47秒6)を3秒以上も上回る開催最速タイム。同開催の3勝クラス・ウェルカムSが重馬場施行とあって比較対象を欠くものの、その勝ち馬ヴァンドギャルドは次走の東京新聞杯を8ハロン=1分33秒2で走破(6着)。その走破タイムにテンの1ハロン目を除いた最も遅いハロンラップ(11秒8)を加えた9ハロン換算が1分45秒0。あくまで机上ながら、3勝クラスをも軽く上回っていた計算が成り立つ。東京芝2歳レコードの比較から導き出された答え。それはズバリ、コントレイル“1強”だ。

 デビュー2戦の自身上がりは33秒5→33秒1。切れ過ぎるがゆえに当日の馬場レベルを心配する声もあろうが、ホープフルSのVタイムは決して速いとは言えない2分01秒4。同日の2勝クラスが8ハロン=1分36秒0を要する馬場レベルでの完勝劇なら、多少の渋化は問題ないだろう。何より真の一流馬は馬場、コース不問であるべきというのが当欄のポリシー。直前まで並び立てられるであろう不安材料をすべて吹き飛ばした時、偉大な父に続く3冠への道が大きく開けることになる。