【赤城真理子の聖地巡礼】ディープインパクトを育てた横手さん厳選「俺のPOG6頭」

2020年04月17日 21時00分

あのディープインパクトも早来で育った

【赤城真理子の聖地巡礼】社台スタリオンステーションを後にした私たちを迎えに来てくれたのは横手裕二厩舎長。え、誰? ちょっと待ってください! 横手さんですよ、横手さん。親戚のおじさんでしたっけ!?ってくらいに気さくな方なんですけど、あのディープインパクトを育成した、ものすご~いお方。しかも現在は厩舎長ではなく、主任とのこと。ひぇ~そんな人に迎えに来てもらっていいのでしょうか。

 もちろん、仲良く食事…なんてわけもなく、向かった先はノーザンファーム早来。といっても、すぐそこの距離なんですけどね。時刻は12時前。実はあと1時間でメールドグラースがメルボルンCを走るタイミングだったんです。メールドグラースを育成したのはノーザンファーム早来。え、そんなことは知ってる? まあ、そんなこんなで一緒にレースを観戦しましょう――という流れになったんですよ。すごいでしょ。

「俺じゃなくて山内の担当だったんだけど」という横手さんですが、それでも「ほんと、馬の成長力は素晴らしいよね。ここで育成していたころとは別の馬みたい」と我が子を見守る父親のような発言。うんうん、何だかそのお気持ち分かりますよ…って、私は独身ですけど。

「遅生まれだから成長が遅くて…。ここに来たばかりのころは小柄な馬だったんだ。父(ルーラーシップ)の産駒は時間がたつにつれてしっかりとしてくるから、変わり身を期待はされていたけど、当時は動きも馬体も特に目を引くような馬ではなかった。それが今は6連勝中でしょ? 馬体もすごく立派になったよね。もしかしたら走るかも…っていう期待はしていたけど、ここまでの大物になるとはねえ」

 レイクヴィラファームでも思いましたが、牧場の方が育成馬について語るとき、自分の子供のような話し方をするんです。これがとても耳心地が良くて…。私に子供はいないけど、本当にすてきだな、温かいなって思ったんです。

 残念ながら、メールドグラースは結果を残せませんでした(メルボルンC=6着)。でも、本当によく頑張りましたよね? 直線に入る前は「開け! 開け!」と自然に声が漏れ、結果的に外を回したことで脚を余す格好となったレースぶりには「やっと加速したところがゴールだった」と悔しさをにじませた横手さん。彼を育成した牧場で、彼を育成した方々と見るレースは競馬場のそれとは違う感情が湧きました。聖地巡礼の旅路は恵まれに恵まれ過ぎです!

 ちなみにレース観戦後、横手さんは「俺のPOG」を教えてくれたんです。「走ると思うけど、なんで?って聞かないで。全部“勘”だから」と詳細は省かれてしまったのですが、あのディープインパクトを育成した方のご推薦! この牡馬6頭はぜひとも覚えていてくださいね。

1=サトノスカイターフ(父ディープインパクト、母シーヴ)

2=テンバガー(父モーリス、母トップセラー)

3=ヴィルヘルム(父エピファネイア、母カイゼリン)

4=ジャンカズマ(父ハービンジャー、母モンローブロンド)

5=ラピカズマ(父キンシャサノキセキ、母レイズアンドコール)

6=グレナディアガーズ(父フランケル、母ウェイヴェルアベニュー)

 あれから数か月後――。実は私、北海道に舞い戻りました。何をしに? 牧場で働くためではありませんよ。POG取材でやってきたんです。その成果は「ザッツPOG」にたっぷりと掲載してもらいますので、こちらのほうもよろしくお願いしますね!