【桜花賞・東西記者徹底討論】圧逃レシステンシアか衝撃末脚デアリングタクトか

2020年04月08日 21時33分

無傷のV3で“桜冠”奪取を狙うデアリングタクト

【桜花賞(日曜=12日、阪神芝外1600メートル)東西記者徹底討論】牝馬クラシック第1弾・第80回桜花賞もいよいよカウントダウン態勢に入った。例年、チューリップ賞組が幅を利かせるレース。その傾向は今年も変わらないと主張する「分析官」岡崎に対して、異路線組も大いにチャンスありとみるのが「両刀」山口だ。真っ向から対立する形となった2人の男。幸せ満開となるのは果たしてどっち!?

 岡崎翔(大阪スポーツ):新型コロナ…。

 山口心平(東京スポーツ):あー、もうやめやめ、その話は。ますます暗くなるだけだ。もっと楽しい話題はないのかよ?

 岡崎:陽性、検査、自粛、中止、アベノマスク…インターネットのニュースの中には、まったくありません。

 山口:今年は桜をじっくりと眺めることもないのかなあ。いつ満開になったっけ?

 岡崎:こんな時こそ明るい話題を…とは思うんですが、なかなか難しいものですね。

 山口:自粛しつつも、気持ちは前向きに。これしかないよな。

 岡崎:ですね。競馬もいよいよクラシック到来です。無観客競馬が続くし、取材制限があるのも仕方ない状況ですけど、できる範囲で盛り上げていきましょう。

 山口:特に今年の桜花賞はまさに見頃の桜。なかなかの粒揃いで好レースが期待できそうだし、馬券的には面白くも難しくもある。見逃せない一戦だぞ。

 岡崎:無観客が本当に惜しいくらい。

 山口:そうだよな。

 岡崎:ただ、馬券はそんなに難しく考えなくてもいいんじゃないですか? トライアルの結果を見ても、年末から力の序列は大きく変わっていません。フィリーズRやアネモネSはチューリップ賞には及ばないレベルだろうし。

 山口:人気の中心は阪神JF→チューリップ賞組だろうな。

 岡崎:で、その順位付けが最大のポイントですね。ボクは◎レシステンシア→○マルターズディオサ→▲クラヴァシュドールとします。

 山口:レシステンシアはチューリップ賞で3着に敗れたが、明らかにスローの瞬発力勝負が向かない感じだったもんな。

 岡崎:ですね。ためてもそれほどはじけないことを本番前に確認できたのは収穫でしょう。阪神JF圧勝時のように、テンから飛ばしていっても止まらないのがこの馬の持ち味ですから。

 山口:武豊ジョッキーなら絶妙なペースをつくってくれそうだしな。

 岡崎:マルターズディオサは阪神JF、チューリップ賞と異なる流れで2、1着ときっちり結果を出していますからね。どんな展開でも堅実に走れるだろうし、栗東滞在で調整も万全です。

 山口:ふむふむ。

 岡崎:クラヴァシュドールは能力的にはマルターズと同等の評価。ただ、気になるのはチューリップ賞(2着)で体が減っていた点。テンションのコントロールが難しい馬なので、当日の気配がカギになるでしょう。その分の3番手評価です。

 山口:ただな~。レシステンシアの阪神JFは特殊な馬場の恩恵もあったし、少しタフな芝のマイルはまだ未知数。マルターズディオサは競馬はうまいが、勝った時がすべて小差だったように、このレベルで突き抜けるまでの脚はない。クラヴァシュドールもオマエが言うように今季初戦での体重減は成長力という面で不安を感じさせる。

 岡崎:あれっ、チューリップ賞組を疑うスタンスですか?

 山口:それぞれ一抹の不安はあるし、実はそれほどチューリップ賞組が突出したレベルではない可能性も否定できないんじゃないかと…。

 岡崎:となると、先輩は他路線組狙いですね。

 山口:今年に限っては他路線組も魅力十分。チューリップ賞組とそうヒケは取らないと思うぞ。

 岡崎:なるほど。

 山口:で、◎デアリングタクトだ。

 岡崎:確かにエルフィンSの末脚は衝撃的でした。

 山口:瞬時にギアチェンジができるし、脚も長く持続できる。新馬戦は馬混みをさばいて伸びてきたからな。メンタル面もしっかりしていそう。

 岡崎:前走のメンバーレベルが疑問だし、1週前追い切りの動きも案外でしたが…。“本物”の可能性は否定しませんよ。

 山口:○ミヤマザクラは血統や走りを見ても、長くいい脚を使える持久力タイプ。折り合い面からもレシステンシアがつくる流れは向くはず。それと▲マジックキャッスルも展開、コース問わずでハイレベルな走りを見せているし、1週前追いの時計、動きとも圧巻。現状、広いコースのマイル戦もピッタリだろ。

 岡崎:2頭とも秘める力は高そうですね。

 山口:あとはリアアメリア、サンクテュエールといったところか。ただ、一連の流れの中でアルテミスS、シンザン記念のレベルは検証の余地があるかもな。

 岡崎:リアアメリアは調教の動きを見ていても脚力は相当。阪神JF・6着を経験の浅さと割り切って見直すこともできます。

 山口:ウーマンズハートは新潟2歳Sのインパクトの割に、その後が案外だし…。このあたりまでは印を回せないな。