【桜花賞】岩田康が“低評価”エーポスの豪脚を解き放つ

2020年04月07日 21時31分

前走で新たな一面を見せたエーポス。馬体が戻って状態アップの今回はさらに切れるかもしれない

【桜花賞(日曜=12日、阪神芝外1600メートル)dodo馬券】いよいよ2020年のクラシックが開幕。日曜(12日)の阪神競馬場では牝馬クラシック第1弾の第80回桜花賞が行われる。昨年の2歳女王レシステンシアが主役候補だが、先月のチューリップ賞で同馬を退けたマルターズディオサ、シンザン記念Vのサンクテュエールなど、参戦メンバーの質は高い。当欄はトライアルの覇者ながら評価の低いエーポスに照準を定めた。

 前走のGIIフィリーズレビューでは、先に抜け出したヤマカツマーメイドをゴール直前で鮮やかに差し切った。残り少ない桜切符を力ずくでももぎ取る――そんな表現がしっくりくるような力強い末脚を見せた。

 発馬で行き脚がつかず後方からの競馬になったが、初コンビの岩田康はがっちりと手綱を押さえ込んで脚をためる。結果的にこの判断が奏功し、同馬の隠れた脚を引き出した。

 レース後の北出調教師は「岩田ジョッキーで5番枠なら今日のような競馬になるイメージはあった」と振り返った。

 トライアルを制して大舞台へ参戦。担当の中村助手はこう話す。

「もともと追い切りでもしまいは素晴らしい動きを見せる馬です。あの(末脚を生かせる)展開になったことが勝てた要因でしょうね。ペースが流れてくれたし。もちろん、初騎乗の岩田さんと手が合ったことも大きかったですね」

 新馬戦では好位から伸びて快勝したが、その後の2走は白梅賞=5着→エルフィンS=4着と善戦止まり。ただ、同助手は「2走とも展開が向かなかったです。後方から行った白梅賞は前残りだったし、出して行ったエルフィンSはゴチャつくところがあったりして」とのこと。前走は新馬戦以来の〝能力全開〟だった。

 実はこのエーポス、調教での動きの良さは他厩舎やマスコミでも話題になっていた馬。ウッドでも坂路でも楽々と好時計を叩き出していた。ただ、背腰の弱さがあったし「本当に良くなってくるのはまだ先」と思われていた馬でもある。実戦をコンスタントに使われながら力をつけてきたということだろう。

 昨年12月から月1走で5戦目になるが「前走よりいい状態で臨めそう。一戦ごとに減っていた馬体がだいぶ回復して、力強さが戻ってきました」と中村助手は笑顔を見せる。3日の坂路での1週前追い切りでは馬なりでラスト12・3秒(4ハロン54・5秒)をマーク。見届けた北出調教師は「オーバーワークにならないように気をつけたが、動きは良かった。体が戻っているのでしっかりとやれています」と仕上がりの良さを強調した。

 鞍上は前走で同馬の能力を余すところなく引き出した名手・岩田康。今は虎視眈々と人気馬を打ち負かす戦略を練っていることだろう。

【関連記事】