【大阪杯・東西記者徹底討論】ワグネリアン復活Vか機動力増したブラストワンピースか

2020年04月01日 21時33分

GI・2勝目を狙うブラストワンピース

【大阪杯(日曜=5日、阪神芝内2000メートル)東西記者徹底討論】出走予定12頭中5頭がGI馬。春の古馬中距離王を決する第64回大阪杯は、少数精鋭の中で行われる。「独創」荒井と「馼王」西谷は、ともに「5歳GI馬から本線は勢いのある4歳馬」という組み立てで一致しながらも、例によってその指名馬は仲良く一致とはいかなかった。

 荒井敏彦(東京スポーツ):もう4月か。何かいいことないの?

 西谷哲生(大阪スポーツ):こんな時だからこそ、元気なのが一番。ボクはフラッと立ち寄ったお店で偶然、マスクが買えました。今はそれで十分、幸せですよ。

 荒井:オレは2時間前から並んであと1人のところで売り切れ。まあ、今週もまた並ぶけどさ。

 西谷:その気概が大事です。最後まで戦い抜いて勝利を手にしましょう。

 荒井:いきなりエールを送られてるけど、勢いだけで乗り切れるものでもないからな。勝利に備え周到に準備するのみ。これ競馬も一緒なりだ。

 西谷:というわけで大阪杯。回避馬も出て頭数的には寂しいですが、見どころはいろいろありますよね。

 荒井:オレの中の最大の見どころは◎ワグネリアンの復活Vなるかだな。昨年の大阪杯は神戸新聞杯制覇以来のぶっつけ。しかも道中のペースが上がらず、かかり気味になりながらも、3着と地力は見せた。順調度は間違いなく今年のほうが上だろ。秋の王道路線にしても、勝ち切れないまでも手堅いレース運びで差のない競馬はしていたからな。

 西谷:立ち回りがうまい半面、突き抜けるイメージまでは湧かないんですよね。

 荒井:じゃあ、オマエの狙い馬は?

 西谷:昨年、1番人気を裏切る6着に敗れた◎ブラストワンピースが今年こそは決めてくれるんじゃないかと。今年始動のアメリカJCCは故障した馬のアオリを受ける形に。跳びが大きい馬だけに普通ならそこでリズムを崩すところですが、見事にリカバリーして勝ちパターンのステイフーリッシュを捕まえました。まさに地力の高さが成せる業です。

 荒井:海外遠征帰りでもパフォーマンスは落ちなかったし、あの走りなら精神的なダメージもなさそうだな。ただ、負ける時はあっさりのタイプ。前走の出走馬のレベルも今回と比べるとねえ。

 西谷:いやいや、あの勝ち方は機動力が増した証明でもありますから。今年は阪神内回りにより対応したレースができるはず。昨年のリベンジですって。

 荒井:相手筆頭には勢いのある4歳世代ダノンキングリーを指名。中距離なら世代トップまで駆け上がる可能性を秘めた馬だな。

 西谷:距離的にはむしろベストと思っていたマイルCSが5着と案外な結果に。その要因が長距離輸送と初コースの影響だったとしたら…。今回も不安があります。

 荒井:そこは否定しないが、前走の中山記念の勝ちっぷりは内弁慶で済ませられるレベルではないぞ。ここは乗り越えてもらわないと。

 西谷:ボクの相手1番手は同じ4歳世代でもクロノジェネシスです。昨年の今ごろは腹が巻き上がって見えるくらいだったのが、この一年でパンプアップ。目下の充実ぶりはこのメンバーの中に入っても目を引くものです。ジャパンCで2着に善戦したカレンブーケドールを前走の京都記念で完封したわけですから。力差は感じません。

 荒井:ここまで思い描いた通りに成長するのは珍しいよな。

 西谷:一角崩しに期待したいのも4歳世代のロードマイウェイですね。金鯱賞(10着)は予想外の超スロー。スタートで後手に回ってはさすがに厳しかった。以前は折り合いに不安があったけど、メンタル面の成長とともに競馬にも幅が出ています。開幕週の馬場で堂々、差し切りを決めたチャレンジCだけ走れば、GI馬が相手でもヒケは取らないはずです。

 荒井:金鯱賞2着のサトノソルタスは地力アップが確認できる走り。ブリンカーを着用するようになってから集中力が出て、サートゥルナーリアにかわされてからも踏ん張りが利いていた。あとは初の右回りを攻略できれば。

 西谷:あとはラッキーライラックにも当然、印を回さないと。牡牝2キロ差を考えれば中山記念は勝ち馬より実質、1キロ重い斤量を背負っての2着。同じ上がりタイムなら互角の扱いが可能です。