【高松宮記念】ノームコア「隠れスプリンター説」を実証

2020年03月27日 21時04分

香港遠征明けながら、きっちり仕上がったノームコア

【高松宮記念(日曜=29日、中京芝1200メートル)新バージョンアップ作戦】“ドバイショック”が冷めやらぬ中、国内では今週末から4週連続でGI戦――。日曜は中京競馬場でスプリント王を決める第50回高松宮記念が行われる。昨年同様に確たる主役不在と読む新VU作戦の明石尚典記者は◎ノームコア。マイル以上の距離しか経験のない同馬の「非凡なスプリント適性」を見抜いた末の結論だ。

 3連単449万円超の特大万馬券が飛び出した昨年の当レース。絶対王者不在が叫ばれて久しいスプリント路線らしい大波乱劇だったが、今年も人気の一角を担うのはその特大ホームランを許したダノンスマッシュ(1番人気→4着)。前哨戦のオーシャンSを鮮やかに抜け出したとはいえ、“前科”がある以上、決して全幅の信頼を置くわけにはいくまい。

 昨年のスプリンターズSを制したタワーオブロンドンも芝6ハロンではダノンに1勝2敗。既成勢力の牙城はさほど高くないとみれば、今年も非スプリンターの侵略を許す可能性が高いという結論に達する。

 そこで白羽の矢を立てたのがノームコア。GI勝ちがマイル、GIII2勝も8、10ハロンとなれば、距離不足の声が聞こえてきそうだが…。そこはもちろん勝算あっての◎抜てきだ。根拠はズバリ、昨年のヴィクトリアマイル。東京マイルのレコードを叩き出した、あの一戦のVラップにある。

 超のつく高速馬場を差し引いても3ハロン33秒7→6ハロン1分07秒3の通過ラップはスプリント並みどころか、もはやスプリント戦そのもの。逃げたアエロリットが自身前後3ハロン33秒7→34秒8と大きく数字を落とす“激流”で、ノームコアは34秒6→33秒2と最後にもう一段ギアをアップ。ラスト2ハロン11秒5→11秒7とほとんどラップを落とさずフィニッシュしたスピード持続力は高く評価できる。

 これだけのハイラップで自身前後3ハロン合計は1分07秒8。芝6ハロン戦未設定の東京では比較の対象がないものの、スプリンターとしての資質を見いだすに十分な数字であることだけはお分かりいただけるだろう。

 実は「ノームコア隠れスプリンター説」を後押しする材料がもうひとつある。これまでのキャリアで最速上がりマークはわずかに2回。瞬発力よりもスピード持続力にたけたハービンジャー産駒らしい蹄跡だが、数少ない最速上がりを叩き出した10ハロン2鞍はともにラスト5ハロンが57秒台。ハロン11秒台が続く一貫型ラップで、切れ味が引き出されているのは見逃せないポイントだ。“激流”でこそ持ち味が最大限に生きるのがこの馬のキャラだとすれば、快速モズスーパーフレアが刻むハイラップはもってこいの展開ということになろう。

 初の6ハロンはあくまで試金石が大方の見方も、当欄にとっては確信ありのスプリント参戦。妙味十分のここで狙い撃ちするのが、高配当を手にする最善策と断言したい。

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