【ドバイWCデー中止】アーモンドアイ“とんぼ返り”のダメージは? 次走は香港か安田記念か

2020年03月23日 21時34分

アーモンドアイ(右)とカレンブーケドールに挟まれて「両手に花」状態の国枝調教師。待っていたのは無念の中止

 28日にメイダン競馬場で行われる予定だったドバイ国際競走が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け中止となった。22日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府から発表された。今年はドバイターフで史上初の連覇を狙うアーモンドアイをはじめとする過去最多の20頭の日本馬が参戦し、JRAがGI・4レースで馬券発売を予定していたが、世界を目指していた日本のスターホースたちにとってあまりにも悲しい開催中止となった。

 レースは予定通り、無観客で開催されるはずだった。入国禁止ながら日本の競馬関係者には特別ビザが発行され、関係者の多くが22日深夜にドバイに向けて出国する予定だった。アーモンドアイを管理する国枝調教師も同様だったが、まさに出国寸前というタイミングで成田空港で寝耳に水の中止の一報を受けた。

「決まってしまったものは仕方ないです。ただ、現地に馬もすでに到着してレースに向けての準備を進めていただけに残念でなりません」

 無念の表情で自宅に戻った。

 史上初のドバイターフ連覇に向けてアーモンドアイは順調に調整されていたが、陣営が最大の懸念としていた事態に遭遇することになってしまった。

 国枝調教師が本紙のインタビューで最も心配していたのは「一番困るのは現地に着いてから中止になること。あれだけの馬だし、取り返しがつかないからね」。

 ドバイまで空輸して、レースを走らずとんぼ返りではムダな輸送を強いられただけ。国枝調教師が言う通り少なくともプラス材料でないことは間違いない。

 アーモンドアイは4月26日に香港で行われるクイーンエリザベスII世Cに登録しているが、もともとは日本出国前にドバイが中止になった時の保険的な登録だった。香港を目指す選択肢もこれで浮上したが、「人間の出入りに関しては香港のほうがドバイよりも厳しい」という関係者の指摘もある。今後に関してはまさに流動的としか言えない。

「アーモンドアイのこれからのことに関してはしっかりと考えていきたいです」(国枝調教師)

 現実的なのは昨年3着に甘んじた安田記念のリベンジか。「(こういうご時世だから)いい記事(結果)になるように頑張りたい」と語っていたのはほんの数日前。あまりにも悲しい現実と直面することになった。