【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】阪神大賞典 我が家の電気代はカンビーナに託す

2020年03月21日 18時00分

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】来週からボートレースとこなめに遠征する。以前はギャラが取っ払いだったが、今は後払いだ。「電気代は払っといてや」と妻。「電気代くらいなら大丈夫。今週はキセキがいる」と僕が言うと「じゃ、大丈夫やな」。妻も懲りないのか、バカなのか。安堵の顔。馬券は相手探しが難しいのに。

 阪神大賞典はキセキ一色。昨秋の凱旋門賞の応援に行ったほど思い入れのある馬だが、過去3年のデータをひもといて衝撃のデータに驚いた。キングマンボ系が馬券に絡んでいない。キセキは父ルーラーシップのキングマンボ系。そのあたりを角居先生にズバリ聞いてみた。「あっ、そうなんだ」と気にした様子はない。

「血統を基本に適性を判断したりはするけど、そうしたデータ分析はしない。それを重要視していたら挑戦しなくなっちゃうから。競馬が面白くなくなる」。キセキは菊花賞馬だ。杞憂に終わると信じよう。

 一目瞭然なデータがもうひとつ。ハーツクライ産駒の相性の良さだ。今年はタイセイトレイルとレノヴァールがエントリー。2頭とも外せないが「やっぱり成長力がある。体もだいぶ大きくなりましたね」と高野調教師が本格化を告げるレノヴァール。穴はコレ。

 もう一頭気になるのが角居厩舎のトーセンカンビーナだ。準オープンを勝ったばかりでは、さすがに打倒キセキと気炎は上がらないか。再度、角居先生に聞く。

「ゲートさえ決まれば、逆転しても驚かないところまできている」。条件は付くが、購買意欲をあおる言葉が聞けた。「まだ伸びシロもあるし、距離適性の幅も広い。ここでキセキに勝てば楽しみ」。古馬戦線に新星誕生の予感高まる。

 妻よ、すまぬ。電気代はトーセンカンビーナの未来に賭けることにした。

◎トーセンカンビーナ
○キセキ
△レノヴァール
△タイセイトレイル
△メイショウテンゲン

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。