【元JRA助手の極秘情報】阪神大賞典メイショウテンゲン ディープ産駒でも「キレるというより、どこまで行ってもバテないタイプ」

2020年03月19日 21時33分

スタミナ豊富でタフなメイショウテンゲン

【元JRA助手の極秘情報】まいど、野村です。今週は3日間競馬。3日間やるっちゅうのはもう慣れましたが、金曜(20日)からなのは変則的で何か変な感じやね。当然、火曜に最終追い切りをする馬もおりました。どういう調整過程を踏んで出てきたかっちゅうのは、しっかりチェックしておいたほうがええかもしれませんね。

 さて、先週は中京でGII金鯱賞が行われました。もちろん、注目はサートゥルナーリアやったわけやし、その期待に応えてしっかり結果も出しました。言葉にするのは難しいぐらい完璧やったね。ゲートでもイレ込まずにスムーズやったし、折り合いも問題なし。少なからず無観客というのが味方した面があるかもしれませんが、それにしても楽勝やったわ。体も素晴らしかったです。ペースうんぬん、メンバーレベルうんぬんが言われますが、「オレが世代を背負って立つ!」と宣言するようなレースやったと、オレは思ったね。

 10着のロードマイウェイに関してはちょっとガッカリ…というか、正直、わかりません。楽しみにしとったけど、やっぱりスタートがすべてやったんかな。ただ、前残りとはいえ、いくらなんでも見せ場がなさすぎやったからね。うーん…次に期待ということかな。

 桜花賞トライアルのGIIフィリーズレビューを勝ったのは北出厩舎のエーポス。これは岩田康騎手の真骨頂というか、内め内めを回って、さらに狭いところを割ってくるという味のある勝ち方。途中でかかり気味やったけど、うまくなだめて乗ってましたわ。〝完璧騎乗〟というやつやね。

 担当の中村助手はエルフィンSの内容に納得がいってなかったようだったので、今回の勝利は格別だったと思います。北出先生もデビュー前から期待の高さを口にしていた馬やし、まさに新星誕生やね。

 あとは、阪神スプリングJでオレが応援していたシングンマイケルですが、正直、あそこまで離されるとは…。オジュウチョウサンの本気を見せつけられた感じやね。乗り方は万全やったけど、オジュウの強さに正直、ビビりましたわ。ただ、2着は確保したわけやし、打倒オジュウの1番手であることは変わってません。本番の中山(グランドジャンプ)ならもっと差は詰まるんとちゃうかな。

 さて、今週は22日(日)に行われるGII阪神大賞典のメイショウテンゲンを推奨したいと思います。担当してるのは土屋助手。古くからの知り合いで、よう飲み合った仲ですわ。ステイヤーズSが4着、ダイヤモンドSが2着と、とにかくスタミナ豊富でタフな馬です。ディープインパクト産駒ですが、キレるというより、どこまで行ってもバテないタイプ。確かにキセキは強いけど、やり手の土屋君なら何とかしてくれるんとちゃうやろか。全力で応援しときますわ。(元JRA調教助手)

【プロフィル】野村功(のむら・いさお) 62歳。元JRA調教助手。1971年に栗東・坪重兵衛厩舎に所属。その後は山本正司、池江泰郎など35年間で数々の厩舎に在籍。トゥザヴィクトリー(2001年エリザベス女王杯)、ステイゴールド(01年香港ヴァーズ)など様々な名馬の背中にまたがる。