【スプリングS・東西記者徹底討論】素質あるファルコニアか条件面追い風ヴェルトライゼンデか

2020年03月18日 21時32分

ファルコニアは一気の3連勝を狙う

【スプリングS(日曜=22日、中山芝内1800メートル)東西記者徹底討論】トライアルシーズン真っ盛り。日曜中山では3着までに4・19皐月賞の優先出走権が与えられるGIIスプリングSが行われる。果たして牡馬クラシック戦線を大きく揺るがす馬は現れるのか!?「独創」荒井&「馼王」西谷の◎に注目だ。

 荒井敏彦(東京スポーツ):ようやくマスクが転売禁止になったな。

 西谷哲生(大阪スポーツ):とりあえず、ひと安心ですね。これでマスク不足が解消してくれればいいんですが…。

 荒井:だな。儲けたいならマスクじゃなくて、馬券を買えってんだよ。

 西谷:まったくです。今週はバシッと当てて、転売ヤーの100倍儲けてやりましょう。

 荒井:あまりハードル上げるなよ。

 西谷:まあ、そう言わず。で、先輩のスプリングSの狙い馬は?

 荒井:◎ファルコニアだ。デビュー当初はこの血統特有の我の強さが目立っていたが、焦らず競馬を教え込んだことで、ここにきて連勝。特に前走(あすなろ賞)は荒れた馬場ながら、後方一気の追い込みで勝ち切ったところに価値がある。

 西谷:う~ん、ボクには評価爆上げのレースには見えませんでしたが…。基本的に外差しの利く馬場でしたし、勝ち負けも首の上げ下げのタイミングだった印象で…。

 荒井:ま、どちらが正しいかはすぐに分かるさ。まだ本気で走っている感じはなく、本当の意味での本格化は先だと思うけどな。切れ味で勝負するタイプではないだけに、直線の急坂もむしろプラスだろうし、素質優先で狙ってみたい。

 西谷:ボクは素直にヴェルトライゼンデ◎。先週の雪で馬場の悪化が予想されますが、頭の高いパワー型の走りをするこの馬には問題なし。実績は今さら言うまでもないし、条件面でもレース前から追い風が吹いている状況なら、あえて逆らう理由がありません。

 荒井:ホープフルSは勝ちに行った2着だし、想像以上に長くいい脚を使っている。父から受け継がれた勝負根性に、母系譲りのゆったりとした体形…確かにいい馬だよな。

 西谷:ドリームジャーニーの主戦でもあった池添騎手との新タッグで、どんな競馬を見せてくれるかワクワクしますね。

 荒井:まあ、圧勝するようなら本番も楽しみになるけどな。先を見据えた競馬なら、取りこぼすシーンもあるかもよ。

 西谷:それでもファルコニアに先着を許すとは思えませんけどね。相手筆頭に指名したアオイクレアトールは先行力が武器。ここまで4戦とも東京を使われてきましたが、あの競馬ぶりならワンターンより、コーナー4つの舞台のほうが合うと思います。

 荒井:そこは同感。稽古の走りからも右回りがマイナスにはならないと思うぞ。

 西谷:一発候補にはシルバーエースを。唯一崩れた3走前の未勝利戦(6着)は、勝負どころで周りの馬を気にして下がってしまったのが敗因。理由はハッキリしてるし、それ以外では安定感のある走りを見せています。初めての重賞でも侮れません。

 荒井:よく言えばそうだけど、もうワンパンチ足りない印象も拭えないような…。

 西谷:きれいなフットワークをしているので、前走(つばき賞=3着)のような渋った馬場はマイナスですけどね。それでも大きくは崩れませんでしたし、力のいる良馬場なら、もうひと押しが利いてもいいはずです。

 荒井:サクセッションは王道路線を歩んできたとは言えないが、4戦3勝と着実にステップアップしてきたのは評価しないとな。中山マイルで2戦2勝の成績が示すように、レースセンスの良さが最大の長所。全兄クルーガーも2000メートルまではこなしているしな。

 西谷:ただ、ハイペースのジュニアCで速い競馬を覚えてしまったのがどう出るか。スローが濃厚だけに、折り合いがテーマになりそう。

 荒井:ココロノトウダイの共同通信杯(5着)は明らかに太め残り。正直、レースレベルには疑問符が付くが、体調面の上積みは大きいはずだし、コーナー4つの競馬なら前進がある。

 西谷:最後に阪神大賞典(日曜=22日、阪神芝内3000メートル=1着馬に5・3天皇賞・春優先出走権)にも触れておきましょう。

 荒井:キセキは本命にした有馬記念がまさかの競馬になりながらも、5着と格好はつけたからな。ハイレベルだった前回に比べ、今回は難敵も見当たらない。ここなら本来の先行策で勝ち負けになるだろ。

 西谷:メイショウテンゲンのダイヤモンドSはゴール前で勝ち馬に寄られるシーンがあってのハナ差2着。長距離への適性は確かだし、スムーズならここでも勝負になると思います。