【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】フィリーズR 実績十分ヤマカツマーメイド

2020年03月14日 19時00分

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】テレビは朝から晩までコロナ一色で、賭場にも行けない日々。イベントの中止が相次ぐニュースを見ながら「忙しい芸人は大変やな」と僕が言う。すると「うちはどんな非常時でも普段と変わらんなぁ」と妻が笑った。世間が暇と不景気に嘆く今が、我が家の日常に等しいようだ。

 今週の注目は金鯱賞のサートゥルナーリア。凡走した2走の共通点は左回り。だが、もう問題ない。坂路での追い切りはすさまじい時計と動きだったし、体高を含めて全体が大きくなり、顔つきもりりしくなってきた。何よりニンジンを食べる時のそしゃく音が、昨年までとは明らかに変わった。どこか、お坊ちゃまらしい弱さのあった馬が、今は威圧感を漂わせ始めている。もう左回りうんぬんのレベルの馬ではない。勝ち方だけに注目だ。

 馬券的にはフィリーズレビューの方が面白い。東スポWebの動画インタビューは、同舞台の万両賞でレコードVのカリオストロ。加用調教師も「阪神千四は2戦2勝」と強調していた。あくまでトライアルとあって目イチというわけではないが、最適条件であることは揺るがない。

 だが、父エイシンフラッシュという点で勝負強さには疑問符。頭では買えない。実績ならヤマカツマーメイド。ここを始動戦に定めた理由を池添兼雄先生は「勝っている距離だから」と語る。少々稽古に誤算は生じたようだが「先週が良かったし、体も大きくなっているから問題ないよ。まずは権利取りだけど、勝ってくれないとなぁ。期待は大きいです」と意に介さない。先週のチューリップ賞で阪神JF組のレベルの高さは歴然。5着のマーメイドも、もちろんその一角にいる。勝って桜花賞に行ってほしい。

◎ヤマカツマーメイド
○ヴァラークラウン
▲アヌラーダプラ
△カリオストロ
△ルーチェデラヴィタ

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。