【金鯱賞】サトノガーネット 重賞初Vの舞台で再び末脚さく裂だ!

2020年03月10日 21時31分

中間は体調アップのサトノガーネット。末脚全開ならこの相手でもヒケは取らない

【金鯱賞(日曜=15日、中京芝2000メートル=1着馬に4・5大阪杯優先出走権)dodo馬券】今週末は平地重賞が4鞍組まれている豪華ウイーク。中でも注目が集まるのが、1着馬に4・5大阪杯の優先出走権が与えられるGII金鯱賞だ。2017年の大阪杯GI昇格に伴ってレベルアップしたこの一戦、今年は皐月賞馬サートゥルナーリア「1強ムード」が漂うが、伏兵も多士済々。当欄は絶好調・矢作厩舎が送り込むサトノガーネットに期待する。

 デビューから4連勝で皐月賞を制したサートゥルナーリアは、昨年暮れの有馬記念で2着。改めてその実力を見せつけた。今回は58キロの酷量を背負うといっても他馬とは実績が違い過ぎる感じだが、一方でここはGIに向けての“叩き台”なのも事実。加えて舞台は左回りの中京コース。デビューから8戦した同馬が連対を外したのは2度だけ。それが左回りの日本ダービー(4着)と天皇賞・秋(6着)だった。

 陣営も左手前でのコーナリングが不得手なことは認めている。中間の成長で克服する可能性もあるだろうが、他馬が付け入る隙は皆無ではない。そこで当欄が狙うのは当舞台で重賞ウイナーの仲間入りを果たしたサトノガーネットだ。

 そのGIII中日新聞杯では、先に抜け出したラストドラフトを上がり33秒3の鬼脚で大外から差し切った。53キロと軽ハンデに恵まれた面はあったものの、今後の飛躍を感じさせるのに十分な内容だった。それだけに6着に敗れた前走の日経新春杯は物足りなさを感じたが、担当の濱野助手は「中日新聞杯は叩き3走目で、使いながら体調が良くなっていました。ただ、前走は10日競馬でしたからね」と当時を振り返る。

 もともとカイ食いが細く、調整の難しさが常につきまとう馬。放牧から帰厩して在厩10日での実戦は、陣営にとって相当な苦労があったことは想像に難くない。

 今回は前走時よりもレースまでの間隔を空けての調整。1日に坂路で4ハロン60・1―13・5秒と時計を出し、4日の1週前追い切りでは坂路で意欲的に追われて4ハロン52・3―37・2―12・5秒をマークした。かなりの負荷をかけたものの、馬体減りはなし。ここにきて心身ともに充実し、素質に見合った走りができるようになっている。「前走時から状態は上がっています。伸びシロもまだまだあると思いますよ」

 再び重賞初Vのゲンのいい舞台へ。「追走に多少手間取るところがあるので2000メートルくらいの直線の長いコースは最適だと思います。どんな状況でも末脚は確実に使ってくれる馬なので」と濱野助手は自信を見せる。

 昨年後半の強力メンバーが集結した牝馬重賞では6、8、9着。着順こそひと息だったが、上がりは33秒台を連発。いずれも出走馬次位の数字だった。最大の武器であるその決め手が生きる展開なら、サートゥルナーリアを筆頭とした難敵にもひと泡吹かせる可能性は小さくない。

 思えば、昨年暮れの有馬記念V後に引退した同厩のリスグラシューも晩成型の牝馬だった。厩舎の大先輩を目標にして大活躍するのはこれからだ。