【弥生賞】サトノフラッグ 父ディープの名を冠するレースの“初代王者”へ最高潮

2020年03月06日 21時05分

豪快に寝ワラを蹴り上げるサトノフラッグ。馬房の中でも活気十分だ

【弥生賞ディープインパクト記念(日曜=8日、中山芝内2000メートル=3着までに4・19皐月賞優先出走権)新バージョンアップ作戦】いよいよ春のクラシックシーズン突入。日曜の中山では4・19皐月賞トライアルのGII弥生賞ディープインパクト記念が行われる。新VU作戦の明石尚典記者は出走馬で唯一のディープインパクト産駒であるサトノフラッグに◎。もちろん、新レース名にちなんだわけではなく、綿密なレースデータ分析による結論だ。

 ダノンキングリーがGI馬5頭を蹴散らした先週の中山記念。前後4ハロン47秒8→47秒0の後傾ラップを刻んだものの、最初と最後の1ハロンを除く道中はオール11秒台。ハイレベルな一貫型ラップを刻んだうえでの前後差1秒以内なら、限りなくMに近いSペースだったと考えていい。

 Vタイムの9ハロン=1分46秒3もまずまずといったところ。開幕週を終えての馬場レベルは、ひとまず例年並みのジャッジでOKだろう。となれば、当レースは10ハロン=2分00~01秒台を巡る攻防が濃厚。週末の空模様は気になるところだが、馬場悪化が進めば伏兵台頭の可能性が増すだけ、と割り切りたい。

 新馬→リステッド完勝からGIホープフルSを3着にまとめたワーケア。現3歳世代に好素材ズラリのハーツクライ産駒が実績最上位だが、33秒台の最速を連発した東京から中山へのコース替わりで、上がりは35秒台後半まで急落。ステージの違いこそあれ、爆発力が大きく薄れたとなれば予断を許さない。決して得意とはいえない舞台で何かに足をすくわれる可能性も十分。そこで白羽の矢を立てたのがサトノフラッグだ。

 未勝利→1勝クラスと立て続けにワンサイドゲームを演じてムードは最高潮。前後4ハロン48秒7→48秒4からラスト2ハロン11秒9→12秒5を刻んだホープフルSに対して、サトノフラッグの前走は48秒9→47秒7から11秒6→11秒9。直線の坂でほとんどラップを落とさず、自身のラスト7ハロンラップ合計(1分24秒0)でもホープフル3着ワーケア(1分23秒9)に肉薄。5着オーソリティ(1分24秒4)を軽く上回ってみせた。馬場差を差し引いても、ポテンシャルの高さがストレートに伝わってくるハイレベルラップ。前走の勝ち時計(中山10ハロン=2分01秒4)&ラップだけ走れば、今の馬場レベルならあっさりVゴールを刻んでも不思議はない。

 今年から偉大な名馬の名を冠することになった皐月賞の最重要トライアル。記念すべき“第1回”を制するにふさわしいのは、唯一その名馬を父に持つサトノフラッグ。何かに導かれるようにその結論へ達したのも決して偶然ではあるまい。