【オーシャンS】ダノンスマッシュ「2キロもらって負けるようでは本番も…」

2020年03月06日 21時02分

リベンジを期すダノンスマッシュの最終追い切り

【オーシャンS(土曜=7日、中山芝外1200メートル=1着馬に3・29高松宮記念優先出走権)栗東トレセン発秘話】眠い目をこすり、深夜に熱視線を送ったサウジCは日本馬にとって残念な結果に(ゴールドドリーム6着、クリソベリル7着)。特に無敗のチャンピオンとして挑んだ後者の敗戦にはショックを受けたのだが、そもそもが火曜追いの予定をスライドした段階で見通しは暗かったのかも。

 週明けに帰国した音無調教師も「空港から厩舎へ直行したんだけど、馬体を見てすぐに“追い日を木曜に変更しよう”と決めたくらい。レースまでに数字は回復したんだが、大きなレースでスケジュール通りにいかないとさすがに厳しいよな」と海外遠征の難しさを痛感した様子。今回が2度目の海外遠征だったゴールドドリームとの差を感じたようだ。

 もっとも、ガックリとしていたのはほんの数分のこと。「横を向いている時にスタートを切られたり、他馬にぶつけられるシーンもあったりで…。スムーズな競馬ができなかった。そんな状況でも直線で脚を伸ばそうとしていたからね。体調をしっかりと整え、ドバイWCで巻き返したい」と意欲を見せたトレーナー。ならば、こちらも次こそは…と全力応援の姿勢を崩さずにいたい。ドバイには記者も遠征する予定。現地から吉報を届けられれば幸いだ。

 ちなみに海外遠征の難しさは近場の香港でも感じるものらしい。先週の当欄でインディチャンプの香港マイル7着は「ゲートボーイを怖がってしまい、スタートを出なかった」ことを敗因としてお伝えしたが、香港スプリント8着のダノンスマッシュの敗因もまたスタート。だが、こちらは「日本とは違う形に戸惑ってしまった」と担当の岩本助手は説明する。

「本当にゲートだけ。最後は押し上げてくれたし、勝った馬からの差(0秒4)もそこまではなかったんですけどね。馬の状態はすごく良くて、日本よりも香港のほうが環境は合うのかな…なんて思っていたくらい。慣れさえすれば、通用しそうな感じはしましたよ」

 香港スプリントを連覇したロードカナロアの担当者がそう言うのであれば、いずれリベンジの機会は訪れるはず。その瞬間にも立ち会うことができれば、これ以上ないほどに最高――。そう思っているが、ドバイと違って香港出張は手を挙げる記者が多い人気コンテンツ。この願いはさすがにかないそうもない。

 そんな気の早い話の前に、スプリンターズS・3着の借りを返さなくてはならない相手=タワーオブロンドンと激突するGIIIオーシャンS(7日=中山芝外1200メートル)の話も。馬券的な妙味は別にして、目を皿のようにして視聴すべき一戦なのは間違いない。

「スプリンターズSは最初から徹底的にマークを受け、コーナーでフタをされてしまう形。まあ、キーンランドC(ダノン1着、タワー2着)のレースを見たら、そうしてくるのも仕方がないですし、結果的に枠番の差(ダノン=1枠2番、タワー=4枠8番)もその状況を作ってしまった。あの馬の強さは認めていますが、今回は2キロの差をもらっている。本番を見据えた仕上がりだとしても、ここで負けているようでは次も勝てない――。それくらいの気持ち。できることなら外枠が欲しいですね」と岩本助手。馬単を折り返す必要はないと思っている。