【弥生賞・東西記者徹底討論】ワーケアの順当勝ちか大物の相サトノフラッグか

2020年03月04日 21時33分

サトノフラッグには連勝中の勢いがある

【弥生賞ディープインパクト記念(日曜=8日、中山芝内2000メートル=3着までに4・19皐月賞優先出走権)東西記者徹底討論】2020年クラシックのトライアルがいよいよ幕を開ける。4・12桜花賞TR・GIIチューリップ賞(7日=阪神芝外1600メートル)に、4・19皐月賞TR・GII弥生賞ディープインパクト記念。後者をメインターゲットに定めた「独創」荒井と「分析官」岡崎は、無観客競馬でも熱い予想をお届けすることを約束した。

 荒井敏彦(東京スポーツ):やっぱり何か違うよな、無観客って。開催できるだけでも、ありがたいんだけどさ。

 岡崎翔(大阪スポーツ):やっぱり全然、違いますよね。“お客様は神様”って言葉が本当に身にしみます。

 荒井:今までがぜいたくだったのかもしれないな。当たり前と思っていたことが当たり前ではなかったと感じるよ。

 岡崎:いつもの習慣は恐ろしいもので。返し馬でピンときて、慌てて馬券売り場に買いに行こうとしちゃったり…。

 荒井:馬券を手に握れないってマジで寂しい。何せ的中自慢ができないからな。

 岡崎:それは当たってから心配したほうが…。とにかく一刻も早い終息を願うばかりです。

 荒井:そうだよな。早く何とかしてくれ~。

 岡崎:また丸投げっすか。とりあえず、自慢できる予想を披露することから始めましょう。

 荒井:そうだな。初心に帰って弥生賞に挑むとするか。クラシックと関連度が高い重要なトライアル。無観客でも例年と変わらない熱い戦いが見られそうだしな。

 岡崎:◎ワーケアの順当勝ちですよ。ホープフルSはコントレイルに次ぐ支持を集めながら、3着と人気を裏切る形にはなりましたけどね。道中は後方でライバルの出方を見る、無理をしないレース運びでしたから。直線の坂を上がってからの伸びは目立ってましたし、いわゆる格好は付けた形。GIよりメンバーが小粒なのはもちろん、この手頃な頭数なら負けられないでしょう。

 荒井:確かに前走は初めての右回りで大事に乗っていたし、まだ成長段階なのも間違いない。ただ、開幕週は相応に速い時計が出ていたからな。今度はある程度のポジションを取りたいところだろう。

 岡崎:そこを重視して先輩は◎サトノフラッグってことですね。こちらもスケール感十分で大物の相。ワーケアと甲乙つけ難い好素材ですよね。

 荒井:デビューからの2戦はスタートで後手に回っていたけどな。前走は一転、好位でスムーズな立ち回り。勝負どころで自ら動いて楽に抜け出せたし、坂を上がってからのフットワークの質も高かったよな。完歩の大きい走りだから本質的には東京向きだろうけど、実績馬が相手でも、素材的には十分、勝ち負けレベルにある。

 岡崎:当舞台の芙蓉Sの覇者オーソリティはレースレベルに疑いがありました。ホープフルS(5着)はスタート直後に寄られてポジションが取れなかったのもありますけど、どこまで評価していいのか…。成長力込みで3番手にはしましたが、上位2頭とは差がありそうですね。

 荒井:手綱を取るヒューイットソンは南アフリカのリーディングジョッキーなんだけど、先日まで騎乗していた香港ではパッとしなかった。日本の速い馬場への対応も気になるところだよな。

 岡崎:先輩も3番手にしたとはいえ、怖い面があると…。

 荒井:まあ、3番手以降は差がないって考えたほうがいいかもな。というわけで、見直したいのはブラックホールだ。ホープフルS・9着大敗は父ゴールドシップ譲りのポカと割り切る手も。皐月賞に向けての賞金は十分なんだから、今度は自分から動く大胆な競馬を見てみたい。

 岡崎:一発ならオーロアドーネじゃないですかね。今は前肢が勝った体の使い方だけど、加速してからの走る姿はなかなかの迫力。尾花栗毛で見栄えがいいし、未知の魅力を買ってみたい。

 荒井:チューリップ賞も同じく重要なトライアルだ。触れないわけにはいかないな。

 岡崎:まあ、2歳女王レシステンシアで間違いないでしょうけどね。阪神JFは上がりも最速にまとめる圧巻の逃げ切り。パフォーマンスは間違いなく歴代最高レベルでしたよ。前哨戦とはいえ、負かした馬の逆転は許しません。

 荒井:阪神JF・2着のマルターズディオサはこの中間、成長が伝わる稽古の走りを見せている。もちろん、目イチ仕上げではないけど、それは他馬も一緒だしな。GI馬に人気は譲っても、ライバルが先を見据えて控える競馬でもすれば、少なくとも阪神JF時の着差はかなり埋められるはずだよ。