【チューリップ賞】2歳女王レシステンシアの粗探しは無用! 4連勝で桜花賞へ

2020年03月04日 21時31分

調教ゼッケンの☆はGI馬の証し。レシステンシアは貫禄十分だ

【チューリップ賞(土曜=7日、阪神芝外1600メートル=3着馬までに4・12桜花賞優先出走権)POGマル秘週報】アドマイヤマーズが登場したとき、この馬なら2000メートル以上の距離をこなせるかもしれないと感じた。スラッとした馬体の持ち主で、胴だけでなく脚も長い。2歳馬なのに精神的な落ち着きもあった。仮にアドマイヤマーズが栗毛でなければ、ダイワメジャー産駒と言われても素直に受け入れられなかったかもしれない。実際、友道調教師さえも「最初は父の名を聞かずに見たので“この馬がダイワメジャーなの?”って思ったよ」と言っていたくらいなのだから…。

 これまでアドマイヤマーズが残してきた戦績は、距離の壁が存在する“ダイワメジャー産駒そのもの”。マイルGIを3勝している一方で、1800メートル以上は2戦2敗と結果を残せていない。これが「血の力」の影響であるとするなら、1800メートルに挑む月末のドバイターフは「血の呪縛」に挑む一戦となるのだろうか。

 3戦3勝の2歳女王レシステンシアはアドマイヤマーズと同じダイワメジャー産駒だ。この馬もいずれは距離の壁と闘う日が来るだろうし、そのジャッジに多くのファンが悩むことだろう。

「母のマラコスタムブラダはアルゼンチンで2200メートルのGI(ヒルベルトレレナ大賞)を勝っている馬。母系だけを見れば距離をこなしてもいいんですが、ダイワメジャーの子が2000メートルの重賞を勝っていないなんて話を聞いてしまうとねえ」と苦笑いするのは管理する松下調教師。

 ダイワメジャー産駒のJRA重賞成績(1200メートル=6勝、1400メートル=8勝、1600メートル=20勝、1800メートル=2勝)を見れば、どこに適性があるのかは明確。9つのGI勝利のうち8勝(昨年の香港マイルも含む)がマイル戦。普通に考えれば、2400メートルのオークスは相当に厳しいという結論に至る。適距離のNHKマイルCで同距離の完全制圧を目指すのか、それとも牝馬2冠制覇に色気を見せるのか――。記者の興味はすでに5月の東京へと向いているのだが、さすがにそれは気が早過ぎるだろうか。

 GIIチューリップ賞は桜花賞の最重要プレップレースだ。レシステンシアだけでなく、阪神JFの上位組がこぞって出てくるのでメンバーもかなり濃い。しかし、1000メートルを57秒5でぶっ飛ばしながら、2着マルターズディオサに5馬身もの差をつけて、レコード勝ちを決めた阪神JFを見てしまった現在、同舞台で行われる一戦で評価を落とすには相応の理由が必要だろう。

「体重は増えてますけど、それは背が伸びたため。見た目に太めは感じませんし、調教もしっかりとやっています。僕自身は頻繁に見に行っていたので、そこまでの変化を感じないんですが、担当者は昨年よりも成長を感じていましたよ」というトレーナーの言葉を聞けば、粗探しをする気持ちもうせてくる。

 確かにトレセンへと戻ってきたレシステンシアは、1週前の段階で無駄肉のほとんどない状態。一気に逃げ切ってしまいそうなムードがビンビンに伝わってくる。もちろん、前哨戦であるがゆえの試走的なレース運びをすることはあるだろう。

「下手にペースを落として瞬発力勝負をする必要はないと思っていますが、テンに引かない相手がいたときにどうするか? それは今後にもつながってくる。だからこそ、前哨戦と割り切れる一戦にスマイルカナ(前走のフェアリーSを逃げ切り勝ち)が出走してくれるのは大きい。桜花賞を見据えた競馬ができると思いますから」

 松下調教師は番手からの競馬に含みを持たせているが、どのような競馬をしても結果は同じ? 4連勝で桜花賞へ向かう公算大だ。