【中山記念・後記】ダノンキングリー GI馬5頭粉砕し大阪杯へ!横山典「勝つ力は十分にある」

2020年03月02日 21時32分

ダノンキングリーを見事、勝利に導いた横山典。これで95年から26年連続のJRA重賞勝利だ

 無観客で行われた1日のGII中山記念(芝内1800メートル)は、ダノンキングリー(牡4・萩原)が1分46秒3で優勝。2020年の初戦を白星で飾った。9頭立てとはいえ、GI馬5頭を破っての勝利は価値がある。飛躍のシーズンを迎えた勝ち馬の今後の可能性を検証する。

 危なげない勝利だった。道中は前を行くマルターズアポジー、ソウルスターリングから少し離れた3番手のインをリズム良く追走。後ろに控えるGI馬4頭の動きをうかがいながら、3コーナー過ぎから先行2頭との間合いを徐々に詰めにかかる。4コーナーを回って外へ持ち出した時にはすでに4番手以下に対して2~3馬身のリードをキープ。鞍上が満を持して追い出して先行勢を抜き去ると、そのままの勢いでラッキーライラックの追撃を振り切った。

「行く馬がいたので考えていた通りの位置でレースができた。直線を向いた時の手応えも良かったよ。1頭になってふらつくようなところもあったけど、これから伸びシロのある馬だからね。まだGIは勝ってないけど、勝つ力は十分にある。この後も無事に行ってほしいね」と横山典。

 落馬負傷した戸崎圭に代わってコンビを組んだ昨秋のマイルCSは5着。年が明けた今季初戦は馬体重こそ6キロ増だったが、パドックをどっしりと周回。無観客だったとはいえ、落ち着き払った姿が印象的だった。

 コンビ2戦目のベテランが“GIを勝てる”ときっぱり言い切ったのは、GI馬5頭を負かしたというよりも確かな成長を感じ取ったからこそだろう。

「まだ100点とはいきませんが、今日は上々の競馬でした。この後は様子を見て大阪杯(4月5日=芝内2000メートル)へ向かう予定です」(萩原調教師)

 今年の目標はもちろんGI取り。昨年の天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念の上位馬のうちアーモンドアイ、カレンブーケドールはドバイ遠征。勝ち馬と同じオーナーのダノンプレミアムも豪遠征(4月11日=GIクイーンエリザベスS)となると、ターゲットとなる大阪杯のライバルはサートゥルナーリア、ワグネリアンあたりか。いずれにしても“そうそうたる顔ぶれ”になる可能性は低い。

 となれば、戴冠のシーンは十分。何より中山記念同様、コーナー4つの舞台設定なら、自在にレースを組み立てられる機動力が大きな武器になる。これ以上ないスタートを切ったダノンキングリーの前途は洋々だ。