【JRA無観客開催】競馬場周辺の店舗は先行きを不安視

2020年03月02日 21時33分

無観客の中でゲートが開いた今年の中山記念(中山競馬場)。やはり違和感がある

 JRA史上初となった無観客競馬ウイーク(2月29日、1日)が終了した。新型コロナの感染拡大防止のため、中山、阪神、中京の3競馬場およびウインズ等は固く閉ざされた。関連設備の飲食店関係者の悲鳴も聞こえる。

〈中京競馬場〉最寄り駅である名鉄・中京競馬場前駅にはJRA職員が出向いて「本日の中京競馬場にはご入場いただけません」という降車客への呼びかけが行われた。通常の競馬開催時に実施される特急・急行の臨時停車がそのまま行われていたこともあり、万が一の混乱を避けるための配慮だったようだ。幸い事前の報道や鉄道側の告知もあったためか、とくにトラブルはなかったようだ。

 ただ、競馬に関わる人々への影響は避けられない。予想紙なども売っているため開催時には競馬ファンで大変なにぎわいを見せる駅前のたばこ店店主・加藤さんは「昔に比べて場外発売の日はお客さんがだいぶ減ったけど、本場開催日にはまだまだたくさんいらっしゃる。仕方ないとはいえ(影響は)大きいです」と肩を落とす。近くのコンビニ店員も「月末には高松宮記念もあるのに、これからどうなるんでしょうか」と不安を隠せない。

〈阪神競馬場〉馬場入場時のファンファーレや場内実況は通常通り流れたが、ゴール前の攻防に歓声はなく、寂しさを感じさせる2日間だった。ヒストリーメイカーで土曜メインの仁川Sを勝利した藤岡佑は「普段通り全力で乗るのは当然なんだけど、なんか味気ない感じでした。レースではステッキの音が鮮明に聞こえ、普段いかにファンの声援が大きく、いかに恵まれていたのかが改めてわかりました」とコメントした。他のジョッキーからも異口同音に「寂しい」「普段いかにファンの声援に支えられているかが改めてわかった」という声が聞かれた。