【中山記念】ダノンキングリー 9ハロンなら現役最強だ!

2020年02月28日 21時05分

トレセン内を闊歩するダノンキングリー。貫禄はGI馬に負けていない

【中山記念(日曜=3月1日、中山芝内1800メートル=1着馬に4・5大阪杯優先出走権)新バージョンアップ作戦】1936年創設のGII中山記念は、4・5大阪杯の前哨戦。一方でトップマイラーの参戦も多いが、新VU作戦の明石尚典記者は「千八最強」のダノンキングリーに◎。GI馬5頭を差し置いて、この距離では無類の強さを誇る“無冠”の4歳馬を主役に指名した。

 今年も“伝統のGII”の名に恥じぬ豪華メンバーが顔を揃えた。フルゲートには遠く及ばぬ少頭数ながらも、インディチャンプ、ウインブライト、ソウルスターリング、ペルシアンナイト、ラッキーライラックと半数以上がGIホース。今後のマイル&中距離路線、そして国内、海外の様々なタイトルの行方を占ううえで必見のレースと言えよう。テーマはズバリ、勢いか経験か…。飛躍の足掛かりとなるステップレースで、果たして勝利の女神はどの馬にほほ笑むのか。

 GI馬ズラリの顔ぶれながらも食指が動くのはダノンキングリー。いまだビッグタイトルには手が届いていないものの、皐月賞3着→ダービー2着と能力は紛れもなく4歳世代トップクラスだ。前後3ハロン35秒3→34秒2のスローペースにはまったとはいえ、マイルCSが0秒4差の完敗。皐月賞(10ハロン)、ダービー(12ハロン)がタイム差なしの惜敗から「マイルは帯に短し、10ハロン以上はたすきに長し」なら、その中間距離こそがベストの見方が浮上してくる。

 実際に共同通信杯、毎日王冠と9ハロンは2戦2勝。前者は前後4ハロン49秒5→45秒3の超スローで、ラスト2ハロンが合計22秒1(11秒0→11秒1)の高速ラップ。純粋な決め手比べでアドマイヤマーズ(マイルGI・3勝)に着差、自身前後3ハロンラップ合計(70秒4VS70秒6)ともに0秒2差なら、文字通りの完勝と言っていい。

 後者は一転、2ハロン目以降はゴールまで11秒台が続く一貫型ラップ。一介の瞬発力タイプなら脚が鈍っても不思議はないラップ構成でも、最速上がり(33秒4)をマークし、1馬身1/4突き抜けた。自身前後3ハロンラップ合計で差をつけられなかったとはいえ、2着アエロリットを含む5頭のGIホースを切って捨てたのだからこちらも着差通りの完勝。9ハロンなら現役最強のジャッジを下したくなる。その理由がお分かりいただけるだろう。

 毎日王冠からは年長馬との斤量差が縮まるとはいえ、それでもインディチャンプには今回も2キロのアドバンテージ。0秒4差3着からの逆転を狙うライバルには、明け4歳の伸びシロで対抗できる。連続で手綱を取る横山典が今度はどんな味付けをしてくるのか。名手の手腕を含めて、ダノンキングリーのパフォーマンスから目が離せない。