【元JRA助手の極秘情報】春日特別出走カイザーミノル「使ったあとも好調をキープ!いい勝負になる」

2020年02月21日 21時01分

【元JRA助手の極秘情報】まいど、野村です。今週はホンマに、ホンマにつらいことがありました。17日に高市圭二調教師が長い闘病の末、とうとう帰らぬ人となってしまいました(享年64)。

 今までも高市師との関係は何度か書かせてもらってきましたが、馬事公苑時代からの知り合いでね。もう50年の付き合いで、とにかく気が合ったんですわ。オレが倒れた時も、誰よりも早く北海道まで駆け付けてくれて…。ホンマについ最近までLINEをしとったんですが。「うどんが食いたい」と送られてきてね。高市師は京都のうどんすきが大好物やったから。

 昨年は管理するシングンマイケルが中山大障害を勝ち、最優秀障害馬に選ばれました。シングンマイケルのオーナーは高市師に開業当時から馬を預けていてね。マイケルの父シングンオペラも高市厩舎所属でした。ホンマ、古くからの縁というわけですわ。ただ、アルゼンチン共和国杯3着(01年)があるとはいえ、シングンオペラは1勝馬。それを種馬にするのもすごいことですが、しっかりとそれで結果を出してしまうんやから「絆」というもんを感じてしまいます。

 シングンマイケルが厩舎に入ってきた当初から「野村、ちょっとこれは違うぞ」と言うてたんを思い出します。「絶対に大きいところ取るから、見といてくれ」と言うてね。志半ばなんでしょうが、でも最後の最後にJ・GIを制したのはホンマに良かったと思いますわ。

 普段はムスッとしていて、オレ以外の人間には怖がられていたみたいですが、ホンマは優しくていい男。男気のあるヤツというのは、ああいうヤツのことをいうんやと思います。シングンマイケルをはじめ、残された馬たちの活躍をしっかりと天国から見守ってくれることでしょう。

 頭を切り替えて今週の推奨馬にいきましょう。日曜京都の9R春日特別に出走するカイザーミノルは「休み明け&昇級初戦の前走でいきなりメドを立ててくれました。使ったあとも好調をキープしています。いい勝負になると思いますよ」と担当の中村助手ですわ。

 その前走はメドを立てたばかりやなく、しっかりと成長の跡も見せてくれました。今度はスパッと決めてくれるんとちゃうかな。(元JRA調教助手)

【プロフィル】のむら・いさお 62歳。元JRA調教助手。1971年に栗東・坪重兵衛厩舎に所属。その後は山本正司、池江泰郎など35年間で数々の厩舎に在籍。トゥザヴィクトリー(2001年エリザベス女王杯)、ステイゴールド(01年香港ヴァーズ)など様々な名馬の背中にまたがる。