【フェブラリーS・東西記者徹底討論】斤量減&マイル延長のモズアスコットか折り合い面成長タイムフライヤーか

2020年02月19日 21時33分

タイムフライヤーは2017年ホープフルS以来のビッグタイトルを狙う

【フェブラリーS(日曜=23日、東京ダート1600メートル)東西記者徹底討論】第37回フェブラリーSで、2020年のJRA・GIがいよいよ幕を開ける。春のGIシリーズに向けて勢いをつけるためにも、白星発進といきたい「独創」荒井&「馼王」西谷は気合十分の予想を展開。狙いは本命馬と穴馬に分かれたが、どちらの◎が勝ったとしても、芝&ダートの二刀流GI馬の誕生だ。

 西谷哲生(大阪スポーツ):いよいよ今年のGIが開幕です。昨年のチャンピオンズCが名勝負だっただけに、上位2頭のエントリーがないのは残念ですが…。

 荒井敏彦(東京スポーツ):新たにサウジCが加わって、この時期のダート路線は国際化がハッキリと進んでいる。将来的にはJRAに2個しかないダートGIのタイトルを、増やしてもいいのかもしれないな。

 西谷:外国馬を日本に呼び込むのにも力を入れてほしいところ。そういう意味では、先輩の◎モズアスコットの前走(根岸S)には単なる1勝以上の意味を感じます。

 荒井:初砂だった根岸Sが強烈なインパクト。レース前の矢作調教師と同じく「フランケル(産駒)は芝専用」って考えだったけど、直線でコパノキッキングをあっさりと差し切った走りにはすごみすら感じた。

 西谷:砂をかぶっても大丈夫そうでしたし、こちらが思っていた以上の適性がありました。

 荒井:スタートの後手でルメールも腹をくくったんだろうけど、並の馬なら58キロを背負って、あの脚は使えない。今回は斤量減(57キロ)、マイルへの延長と条件は好転。確勝レベルなんじゃないか。

 西谷:あとは状態面がどうかですね。馬体の維持を考慮してか、先週は金曜追い1本だけ。速いところをやるとカイバが上がりやすいタイプですし、中2週で再度の東京輸送がどう出るか。

 荒井:連闘でGIを勝ってる馬だってこと忘れてないか? いろいろノウハウのある厩舎。調整に抜かりはないだろ。

 西谷:ボクはタイムフライヤー◎です。陣営によると、テン乗りだったチャンピオンズC(8着)のマーフィーは「この馬のことをもっと知っていれば…」と悔やむと同時に、2000メートルの「東京大賞典でも大丈夫」と話していたそう。そこから推察できるのは、イメージ以上に、折り合い面の成長が見られるということです。

 荒井:確かに道中の運びが常識にかかってきたし、着実にステップアップしているよな。この馬はダート転向後、能力を出し切った感のある競馬をまだしていないだけに怖さはある。

 西谷:これまでは出たなりで脚をためる競馬がテンプレでしたが、今回はもう少し積極的な競馬が期待できます。マイル&ワンターンに替わるのも、それを後押ししてくれるはず。モズアスコットより先に、芝砂の二刀流GI制覇を決めてもらいます。

 荒井:オレがモズアスコットの相手に強調しておきたいのはサンライズノヴァだな。昨年(7着)は休みなく使われ続けた後の参戦で、さすがに上積みがなかった。久々の南部杯を制したように、休み明けのほうがパフォーマンスが上がるタイプなんだと思うぞ。ここ一本に備えた陣営のメイチ仕上げがハマれば。

 西谷:武蔵野S(5着)の59キロは、いかにもかわいそうでしたし、見直す手はありますよね。ただ、それよりも前に評価が必要なのは昨年の覇者インティでしょう。

 荒井:地力勝負に持ち込んだチャンピオンズC(3着)がGI馬の貫禄を十分に示す走り。まあ、ノーマークにはできないよな。

 西谷:上位2頭が不在なうえに、スピードに乗せやすい舞台も大歓迎。やや余裕残しに映った東海S(3着)のシルエットからも上積みが期待できますし、定量57キロなら、もうひと押しが利くはずです。

 荒井:インティが昨年の覇者なら、ノンコノユメは一昨年の覇者。もともと無理使いをしていたわけではなく、余勢を駆っての大井移籍。帝王賞(3着)、東京大賞典(2着)と狙ったレースをコンスタントに挟むことで、この馬のいいリズムが戻っている。

 西谷:確かに年齢的な衰えは感じませんよね。

 荒井:まだまだ中央馬と互角に戦えるだけのキャリアと勢いがある。直線が長い東京なら一発があっても驚けないぞ。

 西谷:近況著しいヴェンジェンスも軽くは扱えません。切れ味を発揮できれば。

 荒井:あとはワンダーリーデル。前走の根岸S(8着)はいかにも叩き台で、1400メートルはやっぱり短いよな。武蔵野Sを制した時の走りを見せられれば、馬券圏内突入があっていい。