落馬負傷の菜七子 4・8東京スプリントで“ミラクル復帰”も

2020年02月18日 21時33分

土曜小倉5Rで4番人気ランサムトラップに騎乗した菜七子。この後にアクシデントが…

 15日の小倉競馬で落馬し、左鎖骨骨折と診断された藤田菜七子(22=美浦・根本)は16日、入院先の北九州市内の病院で療養に専念した。デビュー5年目で初めての大けがとなったが復帰はいつごろになるのか? そして骨折の影響は? 馬上での菜七子スマイルがファンには待ち遠しい限りだ。

 土曜(15日)小倉5Rで落馬負傷(3歳未勝利=ランサムトラップ騎乗)し、左鎖骨骨折と診断された菜七子は16日、入院中の北九州市内の病院で師匠の根本調教師と面会。現在の状況と今後の見通しを語った。

 根本調教師は「本当は落ち込んでいるんだろうけど、思っていたより元気そうでひと安心かな。招待を受諾していたサウジアラビアとスペイン遠征(ともに国際騎手招待レース)は正式に辞退を申し出ました」と正式に休養に入ることを発表した。

 今後の治療に関しては「近日中に帰京してプレートを入れる手術をします。日頃のトレーニングをしていることもあり、筑波大学附属病院に転院します。術後は順調なら2~3週間くらいで骨は固まるでしょうけど、そのプレートを抜く手術もあるので完治には1か月程度は要するでしょう」との見通しだ。続けて「デビューからここまで全力で突っ走ってきたから“ひと休みしてもいいかも”と菜七子には伝えた」と愛弟子を気遣った。

 2016年3月の初騎乗から間もなく丸4年を迎える矢先でのアクシデント。しばらく競馬から遠ざかるのは今回が初めてになる。「今の段階で具体的な復帰時期は決めず、しっかり治してから戻ってくればいい」と同師。JRA通算100勝まであと3勝と迫った中での挫折だが、まずは治療に専念する。

 では、実際にどれくらいの期間で戦列に復帰できるのだろうか? ジョッキーにとって鎖骨は落馬した際に最も負傷する箇所と言われている。「鎖骨なんて何回折れたことか…」という、つわものジョッキーも存在する。

 復帰時期には個人差もあるが、12年3月11日の阪神競馬で落馬し、右鎖骨遠位端骨折と診断された蛯名正義は4月21日の東京競馬で復帰。16年12月3日の阪神競馬で右鎖骨骨折した福永祐一はプレートが入ったまま、3週間足らずの同月20日には調教に参加し、23日の阪神競馬で異例のスピード復帰を果たしたのは記憶に新しい。

 まだ22歳の菜七子なら完治までそう時間はかからないだろう。もちろん、無理はしてほしくないが、自身の手綱で重賞を2勝したコパノキッキング(セン5・村山厩舎)との再タッグが予定されている交流GIII東京スプリント(4月8日=大井ダート1200メートル)でのミラクル復帰もあるかもしれない。