【きさらぎ賞・後記】驚進化Vコルテジア 皐月賞の“秘密兵器”に!

2020年02月10日 21時33分

コルテジア(左)は3番手から上がり33秒台で抜け出して後続も完封した

 9日、京都競馬場で行われた3歳クラシックの登竜門・GIIIきさらぎ賞(芝外1800メートル)は、7番人気の伏兵コルテジア(牡・鈴木孝)が勝利。一見すればフロックとも思えるような結末も、実は理由がある。少頭数ながら波乱の結末となった一戦を振り返る。

 勝ったコルテジアは8頭立ての7番人気。決め手に乏しいシンボリクリスエス産駒が力を必要とする京都の芝を味方にした勝利? いや、そうとも言い切れないフシがある。5ハロン通過が62秒0のスローペースだったとはいえ、コルテジアが使った上がりは出走馬2位タイの33秒9。先に動いたディープインパクト産駒のストーンリッジ(2着)よりも速い脚を使っていた。

 今回がうれしいJRA重賞初勝利となった鈴木孝調教師も「そんなに速い脚を使っていたとは思わなかった。決め手勝負では分が悪いと思っていたので」と驚く“進化”は、出走馬最多のキャリア(今回が6戦目)が培ったもの。トレーナーの言葉を借りれば「馬体重は大きく変わっていないけど、馬体の張りや全体的なシルエットはずいぶんと変わってきた。以前はもっさりしていた馬でしたからね」。その成長力こそが今回の勝因だ。

「スタートも良かったですし、うまく流れにも乗れました。長く脚を使える馬と思っていたので、早めに前を捕まえにいったんですが、最後までしっかりとした脚でしたね。状態も上がっていましたし、非常に強い内容で勝てたと思います」と松山。無理にハナを切らず、今後に期待を持たせる“好位差し”はクラシック本番での可能性も残すものだ。

 レース後、オーナーの前田幸治氏はGI皐月賞(4月19日=中山芝内2000メートル)へ直行することを明言した。先行力と自在性が必要な中山コースは面白い舞台。放牧を挟んでの成長にも注目したいところだ。

「2400メートルはわからないけど、2000メートルは大丈夫。胸を張ってクラシックへ行きたい」と鈴木孝調教師。ホープフルSを勝ったコントレイルという大駒もいるノースヒルズの“秘密兵器”になるかもしれない。