【きさらぎ賞】ストーンリッジが究極の瞬発力勝負でアルジャンナを討つ

2020年02月07日 21時05分

夜明け前に運動を始めるストーンリッジ。自慢の瞬発力を披露する準備は万端だ

【きさらぎ賞(日曜=9日、京都芝外1800メートル)新バージョンアップ作戦】日曜の京都メインは、クラシック路線で重要な位置にあるGIIIきさらぎ賞。メンバー構成から究極の瞬発力勝負と読む新VU作戦の明石尚典記者は、初戦で爆発的な末脚を見せたストーンリッジに◎。全兄に4頭の重賞連対馬がいるディープインパクト産駒を主役に指名した。

 先週のGIIIシルクロードSは6ハロン=1分09秒0での決着。A→Bへのコース替わりで想定よりは若干速い時計が出たものの、快速モズスーパーフレアをしても3ハロン通過は33秒9が精一杯。それでいてラスト2ハロンでラップ急落(11秒5→12秒5)が起きるあたりに、今の京都の馬場状態が透けて見えよう。

 今週のターゲットとなるきさらぎ賞は今年も少頭数。何が何でも逃げる馬は見当たらないとなれば、勝負どころまでラップが緩み続けることは避けられない。実質直線だけのヨーイドンの競馬。そこから抜け出すのは果たしてどの馬か。実績重視なら朝日杯FSの3着馬グランレイ、東京スポーツ杯2歳Sの2着馬アルジャンナの2択だが、前者は前後3ハロン33秒8→35秒8のハイラップに乗じてのもの。後者もレコード誘発の超高速馬場での記録。今回のレースキャラとピタリ一致するかは微妙と言わざるを得ない。

 シルクロードSをズバッと差し切ったアウィルアウェイの上がりが33秒7。超スローペースなら目下の馬場状態でもそれなりに速い上がりを叩き出せる。そう見方を変えれば大きく浮上してくるのがストーンリッジだ。

 初陣を飾った昨年5阪のマイル戦が前後3ハロン38秒2→33秒2で1分36秒8。前後差5秒0の超スローとあって全体時計は平凡そのものも、ラスト2ハロンは11秒0→11秒0の超高速ラップ。直線坂の阪神を減速のないラップで駆け抜けているのは見逃せないポイントだ。合計22秒0は昨年の阪神芝の2歳戦で最速タイ。五分の数字を叩き出したクラヴァシュドールがサウジアラビアRCが2着で阪神JFが3着。次点(合計22秒1)のコントレイルはホープフルS&東スポ杯2歳S、マイラプソディが京都2歳S快勝なら、少なくとも瞬発力に関しては世代トップクラスのお墨付きを与えていいだろう。

 キャリア1戦とまだまだ未知数の存在であることは確か。ただ、重賞の壁をあっさり乗り越えても不思議のないポテンシャルを備えていることもまた事実だ。きれいな馬場状態であれば、真っ先に名前が挙がるはずのディープインパクト産駒。今回はその伸びシロに懸けてみる。