【きさらぎ賞】ギベルティ 京都のタフな芝でも「ブレないんです」と自信の陣営

2020年02月07日 21時04分

カメラ目線でやる気をアピールするギベルティ

【きさらぎ賞(日曜=9日、京都芝外1800メートル)栗東トレセン発秘話】小倉の芝があまりにひど過ぎるのでマシに見える瞬間もあるのだが、いやいやどうして。京都の芝もなかなかのレベル。とてもではないが、ディープインパクト産駒の人気馬で勝負する気になれない馬場だ。

 そんな状況のきさらぎ賞に1倍台の単勝オッズで出走することになりそうなのがアルジャンナ。このディープ産駒の取捨がまずは最初の難問で、当然ながら管理する池江調教師も馬場状態に関しての話になると後ろ向きになる。

「京都の芝がここまで悪くなるなんて、次走を決めたときには予想もつかなかった。軽いフットワークをするタイプだし、本音を言えば、来週の共同通信杯に予定を変更したいくらい。正直、条件は悪いよね」

 もちろん、アルジャンナの能力をもってすれば――と期待を持っての出走ではあるのだが、4勝をマークする“きさらぎ賞マイスター”でさえも予測できない芝状態になっていることは確かだ。

 対して朝日杯FSの3着馬グランレイは時計を要する芝を歓迎するクチ。「馬場が悪いとわかっていても、序盤は壁をつくるために内側を走らせたい。直線で外に出すイメージです」という池添学調教師のコメントも、荒れ芝の適性に自信があるからこそだろう。軸はコチラが正解?

 しかし、その後の「気性的に詰めて使うことができないし、トモ高でキ甲もまだ抜けていない。精神、肉体両面でこれからの馬なんですよ。今回は無理に結果を求めるのではなく、今後につながる競馬をしてほしい」と言われてしまえば、この馬の扱いもまた難しくなる。

「なるほど、それでウチの厩舎に来たんですね」と迎え入れてくれたのは栗東滞在中の小島厩舎・土明助手。ギベルティは520キロ台の大型馬というだけでなく、父がオルフェーヴルで、母父がドバイミレニアム。「軽い芝の瞬発力勝負よりも、持久力を問われる競馬のほうが合うタイプ」とコメントの方向性も合っている。ただ、この馬はオルフェ産駒に多いマッチョ体形ではなく、スラッと見せる馬体の持ち主。血統のイメージと違い、荒れ芝をこなすパワーがないのでは? 実際、ウッドチップの調教では時計の出ないタイプという話も聞いた。

「確かにスラッとした馬体ですし、時計も出ていなかった。でも、ウチの厩舎はデビュー前にそこまで攻めませんからね。緩さが残っていたこともあり、時計が出なかったんでしょう。今は体感よりも速い時計で動けるようになってますよ」

 それでも、現在のタフな芝に音を上げて、モタれてしまうようなことは考えられない? しつこく食い下がってみると、「不思議なことに緩さはあるんですが、走りはブレないんです。前走は直線で内に行ってしまいましたけど、初めての競馬で驚いてしまったみたい。仮に馬場の真ん中を通ってきても真っすぐに走ってくるようなイメージを僕は持っています」。

 先週終了時点で19勝。リーディング3位につける武豊の進言で決まった今回の重賞挑戦は、この馬にとってベストチョイスになるかも。穴党にはオススメだ。