【きさらぎ賞】グランレイ陣営から伝わる並々ならぬ“情熱”

2020年02月04日 21時31分

まだ上積みの余地は大きいグランレイ。良血馬にひと泡吹かせるかもしれない

【きさらぎ賞(日曜=9日、京都芝外1800メートル)dodo馬券】京都日曜メインはクラシックの登竜門となるGIIIきさらぎ賞。近7年はすべて10頭以下で、少頭数が多いレースだけに波乱なし? ところが、ここ3年は1番人気馬の勝利はなく、昨年は馬単万馬券で下馬評通りにはなかなか決まらない。当欄は折り合い難がささやかれる◎グランレイに注目。陣営からは、この一戦にかける並々ならぬ熱情が伝わってくる。

 厳寒期のレースながら、来週のGIII共同通信杯と並んでクラシックに関連深いレース。2011年3着オルフェーヴル、16年1着サトノダイヤモンドなど、ここをステップにクラシックで活躍した馬は数多い。将来的にクラシックディスタンスでの活躍が期待される血統馬に人気が集中する一戦でもある。そういう観点からすれば、GI朝日杯FSで3着とはいえ14番人気。フロック視もされるグランレイは少々狙いづらい馬かもしれない。

 過去3戦を振り返ってみよう。昨秋の新馬戦はハナを切る形も、終始外に逃げる若さを見せて3着に敗戦。ハミを替えて距離を1400メートルに短縮した2走目は完勝だったが、道中は行きたがっていた。そして気性面の課題を抱えたまま臨んだ朝日杯FSは結果3着に好走。ただ、スタートで他馬に寄られて、いったんは最後方になり、そこから内へ潜り込もうとするものの、頭を上げるなど決してスムーズなレースぶりではなかった。レース後の池添も「長く脚を使って力は示してくれた」と話す一方で「まだ課題は多い」とも…。折り合い面に難のある馬が、これから距離を延ばして戦いに臨むには、相当な成長が求められる。

 しかし、陣営はマイル路線にかじを切ることなく、きさらぎ賞を選択。そこには、きちんと修正を利かせて挑戦を続ける確固たる意志がある。

「トモ高で頭が上がってしまうようなフォームではありますが、併せ馬で前に馬を置く形の追い切りでは折り合いもついて、ラストまでいい感じで走れていました」と池添学調教師。その1週前追い切り(1月29日)は池添が騎乗して栗東ウッドで併せ馬。ゴールドティア(3歳1勝クラス)を1秒ほど追走し、直線は鋭くはじけて1馬身先着。6ハロン83・7―39・4―12・2秒をマークした。

 調教段階とはいえ、課題をひとつ克服。同師は「まだレースでどうかは分かりませんし、現段階では課題ばかりですよ。それでも、これだけ走ってくれるんだから、伸びシロは大きいと思います。もっと良くなる馬です」と力強く宣言する。続けて「今の京都の力を要する馬場も合うと思うんです」と同馬を後押しする材料を挙げた。

 過去の3戦からグランレイが「距離不安」と評されるようなら、配当的にも狙ってみる手は十分にある。大きな可能性を秘めたニュー・グランレイが見られるかもしれない。