【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】シルクロードS 今の芝合うアウィルアウェイ川田の腕頼み

2020年02月01日 18時00分

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】僕を殺すには刃物などいらぬ。2月がずっと続けばいい。とにかく暇な魔の2月到来。しかし、今生きているのはこの時期を馬券でしのいできたからだ。

 音無厩舎の生野助手は東スポ競馬動画班(とはいえ現場はT記者と2人だが)にとって、守護神のような存在である。どんな状況であろうとも、嫌な顔ひとつすることなく撮影を快諾してくれる。もしかしたら内心は別かもしれないが、それを決して表には出さない。真のポーカーフェースである。

 コメントも実に冷静だが、動画班はついに“生野買いコメント”を見抜くことに成功した。それは馬の適性に対するジャッジの正確さと返答への間。例えば、18年の宝塚記念を制したミッキーロケット。阪神2200メートルへの適性を問うと、「合う」と即答。昨年のマイルCSを勝ったインディチャンプも、コース適性とディープインパクト産駒との瞬発力の優劣を聞くと、「切れ味はすごい」と即座に断言している。華美な言葉はなくても、細かなところに自信を表しているのだ。

 さて、シルクロードSのモズスーパーフレア。速さ一辺倒のイメージとは裏腹に、有利なはずの直線平坦コースである京都に良績がない。この一点の分析を知りたいがために、生野助手のもとへ。その答えは明確だった。「ペースが速くなり過ぎると思うから、騎手が少し抑えてしまう」

 馬の適性というより、騎手心理によるものがあると言う。今回は乗り慣れた松若。馬の特性は誰よりも理解している。間違いなく“生野買いコメント”発動のはずなのだが…。馬体を見ていると、首差しから胸前にかけて冬毛が見えた。少し気が立っていたのも心配。あえて○まで。本命は今の京都の馬場が合うアウィルアウェイ。もちろん、川田の腕頼みである。

◎アウィルアウェイ
○モズスーパーフレア
▲ナランフレグ
△エイティーンガール

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。