【セントポーリア賞】サトノフウジン 貴重な東京開催で力を発揮

2020年01月29日 21時30分

【セントポーリア賞(日曜=2月2日、東京芝1800メートル)POGマル秘週報】個人的には、もっと接戦になると予想していたJRA賞の「最優秀2歳牡馬」部門だったが…。ふたを開けてみれば、コントレイルが197票を集め、サリオス(77票)を退けた。GI昇格3年目にして初のホープフルSの勝ち馬によるタイトル奪取。朝日杯FSの覇者サリオスも同じ3戦3勝の戦績だっただけに、純粋に“どちらがふさわしいか?”で選ばれた結果だったと思う。

 一方で、JPNサラブレッドランキングおよびレースレーティングでは、レーティングでサリオスがコントレイルを1ポイント、朝日杯FSもホープフルSを0・25ポイント上回る(両者の差は過去最少)逆転現象が見られた。

 これには朝日杯FSの歴史の重みもあると推測されるが、それ以上に欧米諸国では2歳戦=マイル前後のスピード争いが主流になっていることが大きい。世界的な流れでは、まだ朝日杯が有利なのかもしれない。それだけに前例を覆したコントレイルの活躍は価値が高いと言えるのではないか。

 さて、中山から東京への開催替わりになる今週は、セントポーリア賞に注目してほしい。前出サリオスほか、素質馬を多数擁する堀厩舎が1戦1勝のディープインパクト産駒サトノフウジン(牡)をスタンバイさせているからだ。堀厩舎のセントポーリア賞といえば、2015年にドゥラメンテが5馬身差の圧勝を飾り、春クラシック2冠への足掛かりにした。当レース出走は厩舎の成功体験に裏付けされた戦略なのか?

「2月の東京開催は(前年から)中山が2開催続いた後で、その後も中山開催が続きますからね。東京のほうが能力を発揮できる馬にとっては大事な舞台だと思います」と森助手。有力馬がしっかり力を発揮するには、貴重な舞台設定という見立てなのだろう。

 23日の1週前追い切りでは石橋を背に南ウッドで5ハロン69・1―12・3秒をマーク。古馬3勝クラスのヘリファルテに余裕十分の手応えで1馬身先着してみせた。調教ではいつも発汗が目立ち、まだ気性面の危うさが同居しているが、動きの良さは特筆レベルだ。

「ジョッキー騎乗で感触をつかんでもらいました。いい動きで順調にきてますね。課題は、やはりテンションの高さ。(追い切りでは)結構、イレ込んでましたからね。ただコントロールは利いていますし、上を目指せる能力の持ち主であることは確かです」(森助手)

 セントポーリア賞の結果&内容次第でサトノフウジンが一躍、クラシック候補に名乗りを上げる可能性も十分にありそうだ。

 ちなみに、堀厩舎は2週後のGIII共同通信杯(16日=東京芝1800メートル)にも、やはり1戦1勝のディープ産駒フィリオアレグロをスタンバイさせている。こちらはサトノクラウンの半弟でデビュー前から評判の高かった馬。その初戦(東京芝2000メートル)は2着馬だけではなく、4、8着馬もすでに勝ち上がり、6着サトノフラッグに至っては未勝利→1勝クラスを連勝と屈指のレベルの高さを誇る。「能力的にはいきなり重賞でも」と森助手。陣営の期待はやはり大きい。

 他にもヴェルズネイ(牝)、ロッタチャンセズ(牝)、アルベロベッロ(牡)とディープ産駒3騎が今開催デビューを目標に調整中。3歳世代のデビュー時期としてはすでに終盤戦に入っているが、堀厩舎にはまだまだ注目の良血馬が多数、控えている。