【東海S・後記】重賞初Vエアアルマス 2・23フェブラリーSへ残された課題

2020年01月27日 21時31分

好位からスパッと抜け出したエアアルマス(左)は見事に重賞初制覇

 26日、京都競馬場で行われたGII東海S(ダート1800メートル)は、2番人気のエアアルマス(牡5・池添学)が優勝。ダート転向5戦目でうれしい重賞初タイトルを手に入れた。GI馬インティなど強豪を撃破したことで、同馬はGIフェブラリーS(2月23日の)主役と呼べるのか? 検量室前の取材から検証する。

 注目の主導権争いは外枠13番のインティがあっさり引いたことで、内枠の4番スマハマが楽にハナへ。他陣営もみやこSのようなオーバーペースを警戒したのか、無理に絡むことはなく5ハロン通過は61秒7。予想外の緩ペースでレースは進んだ。

 この流れに乗じて理想の競馬を展開したのが松山騎乗のエアアルマス。「砂をかぶらず、モマれず行ければ強いというのは分かっていましたから。そこだけ集中して、いい位置で競馬をしようと思っていました」

 今回は約1年3か月半ぶり2度目の騎乗。陣営との事前の打ち合わせはなかったが、やるべきことは分かっていた。好発を決めて思い通りのポジションにパートナーを導くと、最後は猛追するヴェンジェンスを半馬身退けて待望の重賞初タイトルを手中に収めた。

「強いメンバーの中で勝ち切ることができましたし、今後が楽しみです。GIの舞台でも、しっかり走ってくれると思います」。胸を張る鞍上は本番(GIフェブラリーS)での好勝負に期待を寄せた。

 だが、陣営には喜んでばかりもいられない事情がある。理由は簡潔。前走の武蔵野S・11着大敗の原因となった砂をかぶるとモロい面が解消されたわけではないからだ。強力メンバーを撃破したことで本番ではさらにマークが厳しくなるのは火を見るよりも明らか。1800メートルからマイルに替われば当然、流れも速くなるだろう。その中で“自分”のポジションをキープできるかどうか?

 レースを見届けた池添学調教師も「今日のような形なら力を出せますね。無事ならフェブラリーSということになると思います。ただ、武蔵野Sの負け方は砂をかぶったというのもありますが、左回りは2回(他に東京芝で3着)とも成績が伴っていないので…」。収穫と課題を冷静に分析し、同馬の今後に思いを巡らせた。

 インティなど強豪を撃破し、GI制覇へ一歩前進したエアアルマス。今回の勝利だけでフェブラリーSの主役とは断定はできない。それでも経験を積みながら自身の弱点を克服できれば、もうひとつ大きなタイトルを手にしても驚けない。