【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】日経新春杯 70%で勝つレッドジェニアル飛躍の予感

2020年01月18日 18時00分

レッドジェニアル

【旭堂南鷹のビンボー講談師に明日はない】あの日は地中に吸い込まれるような感覚がして、目が覚めると同時に体が宙に放り出された。すさまじい轟音を聞いたとき、まさか地震だとは思わなかった。宇宙からの侵略者が爆撃でもおっ始めたのか。本気でそう思った。

 未知への恐怖に体が硬直して動かず、大地震と分かるのにしばし時間を要した。というのも、電気を止められてテレビがつかない。離れて暮らす母へ電話するため受話器を手に取るが、電話も止められていた。着の身着のまま飛び出して、公衆電話から母やブルガリアに住む恋人、師匠に連絡。まだ携帯電話が普及していなかった時代。家の電話はパンク状態で、なかなかつながらなかったらしい。

 未払いで止められていたことが幸いして、おそらく日本一、安否を確認するのが早かったのではないだろうか。貧乏に助けられた数少ない経験が1・17にある。あれから25年――。決して貧乏から脱してはいないが、今日も元気に馬券が買えることを喜ぼう。合掌。

 金杯=サウンドキアラ、シンザン記念=サンクテュエールの勝ち時計は例年よりも平凡。日経新春杯も速い時計、上がりは必要ない。東スポWeb動画で取材したレッドジェニアルには好都合だ。中塚助手は「まだ70%くらいの完成度」と言っているが、その中での菊花賞6着は素質の高さゆえだろう。上がりが速くなり過ぎたときの結果は良くない。今の京都は適条件だ。現状の完成度70%で勝ってこそ、今年の飛躍が期待できる。穴は京都二四巧者のプリンスオブペスカ。

 先週、ご心配いただいた水道停止危機は、幸英明に助けられた。今週は少し気持ちに余裕を持って馬券が買える。

◎レッドジェニアル
〇プリンスオブペスカ
▲アフリカンゴールド
△レッドレオン

【プロフィル】きょくどう・なんおう 講談師。マイケル・ジャクソンの自伝を読んで講談師の道を決意。演目は競馬、MJの他に「五代友厚」をシリーズ化。毎週日曜7時~ラジオ関西「旭堂南鷹の今昔なにわ物語」出演中。夢はグラミー賞朗読部門。