【格付け委員会・2歳馬部門】最上位は牝馬がレシステンシア55・5キロ 牡馬がサリオス&コントレイル56キロ

2020年01月16日 21時31分

【松島良都記者が2019年格付け委員会=2歳馬部門】本紙年頭恒例の「格付け委員会」が今週からスタートする。おなじみ松島良都記者が2019年の各部門レーティングを作成し、ランク付けを行う。初回は今春のクラシックに直結する「2歳馬部門」だ。

 またまた強い牝馬が誕生した。ダイワメジャー産駒のレシステンシアは新馬→ファンタジーS→阪神JFと3連勝。無敗で2歳女王の座に就いた。ファンタジーSが6番人気、阪神JFも4番人気で、さほど前評判は高くなかったが、どちらも圧倒的な先行力を駆使して楽勝。特に阪神JFはウオッカの1分33秒1(06年)を大きく更新する1分32秒7のレコードを記録。2着に5馬身差をつける圧勝だった。

 4、5回阪神開催はレコードラッシュになったように馬場が高速化していたのも確かだが、前日の古馬オープンのリゲルSが1分33秒3、翌週の朝日杯FSが1分33秒0の決着なら中身は濃い。何より直線の差し比べが多い現代競馬にあって、ハイペース(前4ハロン45秒5→後47秒2)で飛ばして後続のスタミナをそいでしまう勝ちっぷりは痛快だ。

 ちなみに、メンバー最速の上がり3ハロンはレシステンシアの35秒2。今ではありふれた34秒台はゼロで、36秒を切ったのも勝ち馬を含めて6頭にとどまった。もちろん、この取り口が毎回通用するとは言えないが、サイレンススズカの例もある。現時点でスピードの違いは明白で、近年では最上位の55・5キロとした。

 これに続くのはマルターズディオサ、クラヴァシュドール、ウーマンズハートといった阪神JFの上位勢。前記の通り、総合力が問われた厳しいレースだったことを考慮すれば、やはり、このレースの結果を踏襲すべきだろう。断然の人気を裏切ったリアアメリアもアルテミスSの勝ちっぷりから好素材には違いない。

 一方、牡馬もサリオスが新馬→サウジアラビアRC→朝日杯FSと3戦3勝でシーズンを締めくくった。牝馬と異なり、有力馬が分散する牡馬路線はレベルが測りにくいが、朝日杯は2着に2馬身半差の完勝。5頭の重賞ウイナーが参戦し、阪神JF同様、前4ハロン45秒4→後4ハロン47秒6のタフな流れを正攻法で押し切ったように勝ちっぷりは水準以上。18年アドマイヤマーズと同等の56キロを与えたい。

 もうひとつのGIホープフルSを制したコントレイルも3戦3勝。この中には驚異のレコードを記録した東京スポーツ杯2歳Sも含まれている。ホープフルS自体は例年並みの時計だったが、やはりこの点を評価して、こちらも横並びの56キロとした。

 ほかにも京都2歳Sを勝ったマイラプソディ(これも3戦3勝)、ヴェルトライゼンデ、ワーケア、タイセイビジョンなど、牡馬勢は好素材が目白押し。皐月賞→ダービー戦線は、いつになく盛り上がりそうだ。