【シンザン記念】フィエールマンの半妹ルーツドールに名牝誕生の予感

2020年01月10日 21時04分

新たな女傑候補誕生なるか。ルーツドールのスケールの大きな走りに注目だ

【シンザン記念(日曜=12日、京都芝外1600メートル)新バージョンアップ作戦】2020年の3歳重賞は日曜のGIIIシンザン記念で幕を開ける。幾多の名馬を輩出してきた一戦で、新VU作戦の明石尚典記者が狙うのは1戦1勝のルーツドール。牝馬ながら堂々たる巨躯を誇り、春の天皇賞馬フィエールマンの半妹と血統も超一流だ。

 近10年の1~3着馬にオルフェーヴル、マルセリーナ、ジェンティルドンナ、ミッキーアイル、ジュエラー、ペルシアンナイト、アーモンドアイと多数のGI馬が名を連ねる出世レース。今後のクラシック戦線を占ううえでも必見のGIIIだが、少し気掛かりなのは目下の京都の馬場レベルだ。

 オープニングを飾った京都金杯がマイル1分34秒0での決着。これで3年続けての1分34秒台と、かつての高速馬場の面影は確実に薄れつつある。時計のハードルが下がれば、逆に伏兵台頭の確率がアップするもの。登録段階でフルゲート割れの少頭数とはいえ、少なからぬ波乱ムードが漂ってくるのだが…。

 そんな曇天を吹き飛ばしてしまいそうな逸材がルーツドール。ポテンシャルの高さをストレートに伝えるには、アルテミスS・1着→阪神JFで単勝1倍台の支持を集めたリアアメリアとの比較が手っ取り早い。

 東京マイルのデビュー戦で叩き出したVタイムは、アルテミスSのそれを1秒0も上回る1分33秒3。9ハロン1分44秒5の超速レコードが飛び出した東京スポーツ杯2歳S当日とあって、時計の価値を疑問視する向きもあろうが、同日の2勝クラスのVタイムはマイル1分32秒9。アルテミスSと同日の2勝クラス(7ハロン)のVタイム1分20秒6に12秒0加算で1分32秒6なら、この両日の間に確固たる馬場差は存在しない。

 自身前後3ハロンラップ合計もリアアメリアの70秒0(37秒0+33秒0)を0秒3上回る69秒7(35秒5+34秒2)。上がりの数字で大きく水をあけられているものの、レースの4ハロン&2頭自身の3ハロン通過が1秒以上違えば切れ方も変わって当然。むしろ、ほぼ馬なりのラスト2ハロンで11秒4→11秒4と全く時計を落とさなかったことは驚異的ですらある。

 キャリア2戦目で初の牡馬混合戦と、ここは文字通り試金石の一戦。越えるべきハードルは高いが、それすらも一気に突破するようなら…。偉大な先達の背中を追う、新たな名牝候補誕生とぶちあげていいかもしれない。