【シンザン記念】カバジェーロ“異例ローテ”は期待の裏返し

2020年01月07日 21時33分

陣営の期待が大きいカバジェーロ。鹿毛の馬体は迫力満点だ

【シンザン記念(日曜=12日、京都芝外1600メートル)dodo馬券】春の飛躍を目指して今週末から3歳重賞がスタート。3日間競馬(11~13日)の日曜はGIIIシンザン記念が行われる。アーモンドアイやジェンティルドンナなど大物を輩出している出世レースだ。波乱の主役は1戦1勝のカバジェーロ。新馬勝ち直後の重賞挑戦で条件は決して楽ではないが、陣営は「即通用レベル」と確かな手応えを感じている。

 若馬のレース選択について橋口調教師は「無理をして何回も使うのは嫌ですね」と話す。これは馬を大事に育てたいという心情の表れだろう。ゆえに橋口厩舎の管理馬が新馬、未勝利勝ち直後に重賞を使うケースはほとんどない。

 例外はエールヴォア(アルテミスS=3着)とリーガルメイン(京成杯=5着)の2頭だけ。ともに未勝利勝ち直後の重賞挑戦で上位に入線したのだから、今回のカバジェーロも脈あり、ということだろう。

「たまたま、いい間隔のレースがあったというのもありますが、もちろんチャンスはあると思っています。新馬戦は体に余裕がある中で、思った以上にいい勝ち方をしてくれましたからね。あの内容なら、ここでも通用していいのでは」と橋口調教師。

 確かに外枠からスッと好位につけた競馬ぶりを指揮官が「この馬の武器」と語ったようにセンスは非凡で、並んだら抜かせない勝負根性もなかなかのもの。それを仕上がり途上の段階で見せたのだから陣営のトーンが上がるのも当然だ。

 もちろん、使った上積みは大きく「体にメリハリが出て、稽古の動きも素軽くなってきました」と同師が話せば、担当の酒井助手も「目方はそれほど変わってないけど、中身はちゃんと変わってきています。診てもらった獣医さんも“今使ったら面白いかも”と言ってくれました」と目下の充実ぶりをアピールする。

 初めてのマイル戦についても「折り合いに心配がなく、乗りやすいタイプ。馬混みも気にしないので対応できるはず」と同師はきっぱり。

 ホースファーストを唱えるトレーナーが、あえて新馬勝ち直後の重賞挑戦=厳しい条件下での出走を決めたのは、同馬にかける期待の大きさの裏返しでもある。キャリア1戦で経験値ではライバルに後れを取っても、それを補って余りある素質&伸びシロを持つカバジェーロが新春の淀に波乱の嵐を巻き起こす。