【中山金杯・後記】屈腱炎から復活Vのトリオンフ“爆弾”との攻防に勝て!

2020年01月06日 21時31分

トリオンフ(左)はウインイクシードの猛追をアタマ差で退けた

 2020年の中央競馬が5日に開幕。幕開けのGIII重賞…中山金杯(芝内2000メートル)を勝ったのは2番人気のトリオンフ(セン6・須貝)。1年4か月の長期休養後、叩き2戦目で見事に復活した。

 負担重量の重い馬が結果を残している近年の中山金杯。58キロで勝った昨年のウインブライトに続き、今年も58キロトリオンフが底力を見せつけた。2018年夏の小倉記念以来となる重賞3勝目で“完全復活”をアピールだ。

 鞍上・三浦の落馬負傷(7R)による乗り替わりという波乱の幕開け。代役のM・デムーロは「乗る馬がいなかったのに、(三浦)皇成のアクシデントで騎乗することに…。馬はすごく良かったし、思った通りの競馬ができた。(昨年のオークス以来のJRA重賞Vで)なかなか結果が出ず、苦しかった。年明け最初の重賞を勝ててうれしい。皇成には早く元気になってほしいです」。

 須貝調教師は「乗り役が替わったが、ミルコ(デムーロ)が理想的な競馬をしてくれた。58キロっていうのが微妙にどうかと思っていたんだけど、力を示してくれた」と三浦を気遣いながら話した。

 レースは5ハロン通過60秒2。その緩ペースでうまく2番手外めのポジションを確保すると、最後は2着馬の追撃をしぶとくしのいだ。屈腱炎で16か月ぶりだったGIIIチャレンジCではさすがに8番人気の低評価も、アタマ差2着。底力を改めて見せつけたが、叩き2戦目の今回は激走の反動、58キロ、初の中山、そしてジョッキーの直前変更など不安要素も混在した。

 しかし、小倉で重賞2勝というレース運びのうまさ、また阪神の重賞で2度の2着が示すように、坂も苦にしない持久力からあっさり克服できる下地はあったのだ。

 ただ、同師は「この後が心配。あとは脚元だけなんだ。無事なら上を目指して調整していきたいと思う」と“爆弾”との攻防も念頭にはある。

 それでも、明け6歳のトリオンフは長期休養もあって、まだ18戦を消化しただけ。さらに消耗度が小さいとされるセン馬という点からも、まだ先に希望はある。次走は当然未定だが、脚元とうまく付き合って能力をフルに発揮できるようならもうひと波乱、いやふた波乱を演じる可能性は決して小さくない。